そんな風に言う恵美子の言葉、その言葉尻りが…。 「恵美ちゃん…???」
愛子は優しく恵美子を左腕で抱えるように抱き締めた。
恵美子の目は閉じられていた。
そして閉じた目尻には薄らと水滴が…。
「私…愛子さんが好きだから、好きだから、幸せになってもらいたくって…。」
愛子は急いでポケットからハンカチを取り出して恵美子の涙を拭った。
「恵美ちゃん、恵美ちゃん。」
その愛子の慌てように気付いた香苗も、
「おやおや…粕…谷さん、大丈夫…???ごめんね…基子の事でいろいろと…。」
その香苗の声で、恵美子も気を取り直し、
ようやく愛子に目配せをして…、自分の席に立とうとする。
そんな恵美子を見て、会社の社員も、「大丈夫か~???」と。
そんな社員の顔を見て、恐縮する恵美子。
友恵の傍の自分の椅子に落ち着いて、恵美子なりに、
「やった!」と言うように、舌を出す。
そんな恵美子を見ながら友恵が…、
「えっ…恵美子さん…まさか…???」
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