写真を撫でながら、また瞼に涙溢れて、頬伝い、 それを拭いながら、写真を持ちながら振り返ると、
まだ物干しに干されていない洗濯物に気付き、
気を取り直して外に出て洗濯物を干していると、
そこに琴美が帰ってきた音が玄関の方から聞こえる。
そしてすぐに琴美の声。
「ママ、ママ…いる???どこ、どこ…、ママ、ママ。」
廊下を駆ける琴美の足音と声に、
「琴~ママこっち~お庭~!」
その声に気付き、急いで庭にいる愛子に、
「ママ、ママ、ここにいた。ママ、ママ。」
そう言いながら、廊下を抜けて自分のサンダルを履いて、
愛子の体に縋りつく琴美。
「お帰り琴…。何…一体どうしたの???」
「あのね、あのね、誰かの声がした。」
「声…???」
「うん…女の人の声…、そしていきなりランドセルが重くなった。」
「女の人の声…???…で、ランドセル…???」
「うん、琴の耳の傍で、女の人の声…。」
「…で、その女の人…、何て言ってたの…???」
「…う…ん。…ごめんね…って…。」
愛子は感じた。
「モコ…。」
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