運転しながら愛子は頬を伝う涙が止まらなかった。
「モコ…、あんた…私のとこ…来てたのね。…でも、私…気付かなかったよ。なんでこんな突然に…。バカだよ…モコ…。」
目を真っ赤にしながらも、辛く悲しい現実に、
琴美の事を思いながらも、頭は自然に、
今までの基子との様々なシーンが甦ってくる愛子だった。
鼻水を啜りながら、やりきれない思いを何とかしたかった。
自分の大切な人がこうもあっさりと自分の元からいなくなると言う現実に、
頭を思いっ切り強くぶたれた感じでもあった。
自宅に着いて、時間的にもまだ琴美が帰って来るまではまだ時間があった。
玄関からリビングの…、さっき倒れた写真を手に取り、一言…、
「あなた…。どうして…こんな事になるのよ…。おしえて…。」
愛子の顔が左に、そして栄二の顔が右に、
その2人の顔の真ん中に2人の顔から支えられているように、
撮れている新谷家の家族の写真。
その写真を撫でるように…。
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