純一の姉朋子、それでも弘美の7つも年下である。 30代後半、大学卒業後に結婚しており、
子供たちは既に大きくあり、上は社会人になっている。
弘美は朋子に、自分みたいな年齢の女性が純一と、
今後は結婚を前提にお付き合いを…、
と、言う丁寧な挨拶をし、そして朋子にもそれを丁重に受け入れられた。
まだまだ子供みたいで、女性からすれば、
頼りになるかは分からない純一を朋子自身も、
純一の若い頃から「姉さん女房…」と言うのが一番いいのかも…。
と、思いながらも日々は過ぎ、そして歳月が過ぎ…。
だからこそ…。いや…それよりも何よりも、
母親の愛情を知らない純一には、正に相応しい相手だと、
弘美と会う前から、そう感じていたのであった。
そして、その事を朋子から聞いた弘美も、
これからの人生を純一と全うできると気持ちが、
更にこころの中に溢れてきたのであった。
その日、細やかながらも、純一の姉の家で食事会が催しされた。
純一と共に純一の姉の事を含めて家族の事を紹介されながら、
そして過去の事を楽しく思い出され、感慨深い夜になったのだった。
急ぎ足で…と言うよりは、
自然に体が止まらなかったと言うのが本音だったのであろう。
かつての武藤哲也に対しての猛アタックもそうだったが、
もはや40も後半に歳を重ねている弘美にとって、
傍からみれば、そんなに急ぐことも…。と、思われそうではあるのだが、
弘美の空白の5年間、そして30代にしてまだ未婚と言う、
純一の自然な姿勢と態度が2人だけの、
本当に愛おしい時間へと突き進めさせるのだった。
しかも、純一よりもむしろ弘美の方から短期間でも、
愛の証として婚約を済ませたのである。
12月の頭には既に2人のそれぞれの周辺との出会い、
そして紹介は済まされ、そしてそれがまた新しい輪と言うものに繋がって行った。
そんな輪の中から、今度は一番賑やかな佐也加と、
これまた祭り好きの礼子が発端となって、
12月の後半が誕生日である弘美に、
どうせなら、折角知り合った私たちで弘美と純一のために、
パーティをしようと言う事になったのである。
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