高尾山 富士道 登山 山登り ハイキング トレッキング トレイルランニング | 東京・横浜物語

東京・横浜物語

西麻布に生まれ育ち、現在は横浜に居住する筆者が、
色々語って行くブログです。

#ダイエット#筋トレ#ランニング#登山#富士登山#クラシック音楽#美術館#能#マラソン#ジム#横浜#東京#バッハ#アート#フィットネス#山登り#トレッキング#クライミング#ボルダリング

「超マニアックな高尾山の話:富士道について」

 

高尾山の頂上に行くためには結構な数の登山道がある。

 

ダイレクトに1つの名称で頂上まで繋がっているルートは、

「1号路」「6号路」「稲荷山コース」の3つだけだ。

 

他のルートは全て途中から合流しているか、

特殊なループ構造をしていたりする。

 

一応、有名なのだけを挙げておくと、

2号路は高尾山さる園・植物園と1号路の辺りをグルリと周回している円構造の道だ。

 

3号路は浄心門近くのその2号路(1号路の直近)から発して、

頂上近くで6号路と接続している道となる。

 

4号路はやはり浄心門近くの2号路(1号路の直近)から始まり、

頂上近くの1号路に接続している道だ。

 

5号路は高尾山頂上の直下をグルリと一周している道となる。

 

また「蛇滝(じゃたき)コース」「いろはの森コース」「奥高尾縦走路」など、

マニア向けの道もある。

 

さらに通常の地図には載っていないケースも多々ある。

 

「病院裏コース」なんかその口だ。

 

さらにはバリエーションルートとなる、

「北面支尾根コース」なんかもあるが、これは完全に超上級者向けだ。

 

他にも細かいルートが意外にもあり、

非常に複雑な様相を呈している。

 

今回書きたいのは、

高尾山好きが知っているようでほとんど知らない「富士道」となる。

 

これは通称だそうで、

掲載されている地図があっても、

裏道などと表記されているケースもある。

 

最近、テレビ番組で富士道の近くにある、

これまた超マニアックな高尾山の名所「弁天窟」が紹介されて、

マニアの間では知られるようになっている。

(写真参照)

 

さて、この富士道なのだが。

 

かねてから歩いてみたいと思っていたのだが、

その起点が分かり難く、今回も娘と一緒だったのもあり、

無理だろうなと思い込んでいた。

 

そして非登山好きの娘が、

意外にもキツい1号路の急階段の連続により、

嫌がって登頂出来ないだろうとも予測していた。

 

ちょうどそんな時、

高尾山薬王院の入口にガイド(レンジャー)の人達の無料案内があり、

他ならぬ娘が寄りたがっていた。

 

私は、まあいいか、と男特有の非社交性を発揮して通過しようとしたが、

娘はレンジャーの人に声を掛けた。

 

すると、おそらく他では入手困難と思われるミニ地図をくれて、

薬王院から先の登山道について説明してくれたのである。

 

この時、娘にとっても私にとっても、

信じられないくらい貴重な情報がもらえたのである。

 

高尾山は意外にもどのルートを使っても結構急峻だったりする。

 

登山慣れしていない人が、

麓から一番簡単と言われている全面舗装路の1号路で登った場合、

最初からかなりの急登が連続するため相当驚くはずだ。

 

全身滝汗状態になるのは必至。

 

従って私は薬王院の途中から始まる急階段の連続をどうしようと思っていたのだが。

 

この時レンジャーはこう語り掛けてきた。

 

「まあ、お嬢さんのような若い方なら問題ないのですがね。

 この先は階段がかなり急になります。

 実は『富士道』と言う、階段無しで行ける抜け道があるんですよ。」と。

 

すかさず娘は、

「いや、私は階段が苦手だから是非富士道を教えて下さい」

と言ったら丁寧に教えてくれたのだが。

 

これ、かなり難しい。

 

実際に通ると、どうやって知ったのか分からないが、

かなりの外国人もいて驚いた。

 

おそらく高尾山はミシュラン三ツ星だからして、

ネット情報で海外にも出回っていると思われるが、

日本では超マイナーな道だ。

 

掲載した写真で見ると分かると思うが、

何か変な寺院みたいな建物の横の異常に狭い道を通過して行く。

 

絶対に登山道だとは誰も思っていない道だ。

 

しかし良く見ると「頂上」と言う看板が小さくあったりする。

 

だが、まともな人なら、

絶対に頂上に行く訳がないと思ってしまうほど狭い道を最初は通過するのである。

 

そしていきなり未舗装路ながらも自動車が通行可能な富士道となる。

 

これは緊急自動車や売店の車がおそらく頂上まで行けるようになっている道と思われる。

 

一番簡単と思われている1号路よりも遥かになだらかで、

極めて楽に頂上まで行けるのである。

 

富士道は最終的に頂上の近くで3号路と接続する。

 

ちなみに私は以前、

病院裏コースから3号路に入って登頂した時、

登山専用の超優秀な地図アプリ「ヤマレコ」を使っていても、

この富士道が一体何なのか全然分からず、

異様に複雑な箇所として記憶に残っていたのである。

 

3号路はやがて5号路と接続して、1号路方向に行き、そして登頂となる。

 

この富士道を実体験して初めて仕組みを理解し、

一気に頂上周辺の道の繋がり方を理解したのである。

 

これ、地図や地図アプリを使っていても、

感覚的に理解出来ない難しさがあったのだが、

それが分かったのは非常に嬉しかった。

 

さて富士道は確かに階段無しで行けるし、

一番楽に登頂出来るルートなのは間違いない。

 

だがサイトによっては「ベビーカーで登頂出来る」と書いている人もいる。

 

これについては、あくまでも体験した私的な意見として前置きしておくが。

 

理論上は可能だと思う。

 

だが頂上直下まではずっと未舗装路なのである。

 

そこを赤ちゃんを乗せたベビーカーでメチャクチャ揺れながら登れるのか?と考えると。

 

「絶対に止めた方がいい」と言うのが私の意見となる。

 

いずれにしてもこの富士道は、

一番楽に登りたいと思っている人には絶対にお勧め出来る。

 

分岐点のポイントは、薬王院の大社に向かうために、

直角に右に曲がって急階段を登る場所がある。

 

そこを曲がらずに直進して、

表示看板を探すと分かると思う。

 

えっ?ここを行くの?と考え込んでしまうだろうが、

行くんです、そこを。(笑)

(写真参照)

 

まあともかく、まだまだ奥が深い高尾山ではある。

 

終わり

 

余談:麓から登る高尾山は別物

私が2022年に長い休止期間を経て登山を再開した時、

高尾山頂上へは一番キツいと言われている稲荷山コースから登った。

この時点での私はランニング能力が32kmに到達していたので、

楽勝だろうと内心思っていたのだが。

ランとは違う登山特有のリズムが分からず、

開始直ぐに始まる稲荷山コースの連続急登により、

15分くらいで全身滝汗状態。

さらに30分くらいの所で我慢が出来ず、

上着を脱いでシャツ1枚になり、

余りの壮絶な急登のしつこさに、

「おれ、32km走れても高尾山に登れないのか?」

と一瞬愕然としたのを覚えている。

幸い1~2時間すると登山特有の感覚に慣れてくれ、

それ以降は楽に登頂し、さらに隣の小仏城山まで縦走し、

ピストンで戻れてホッとした思い出がある。

それを北アルプス大好き従姉に話したら、

「高尾山は意外にキツい」と言い切り、

なるほどと思い、それは今でも全く変わらない。

下から登る高尾山はどのルートを使おうとも、

想像以上にキツい、と。

そして富士道は非常に楽、と。(笑)