出産して一ヶ月が過ぎ
そろそろ少しずつ、散歩に連れていくかということになり
自宅近辺をあかちゃんと周遊する。
竹やぶの前のうちを守る番犬くんに、柵ごしに思いきり吼えられた!
わあーん・・・
そうか、うーん・・・ここ通るたびに吼えられるんだ。
やだなあ、あかちゃん怖がらないかな
すごい吼えるんだもん、犬好きの私だってこわいよ・・・。
数日後、またそのうちの近くまで来た。
あのコ、今日もいるかな・・・
(その家のまわりめぐらされた柵の中で、番犬君はつながれず自由にしているため
家屋の反対側にいて会わないこともあるのだ)
わっ・・・いる、どーしよ、通るしかないんだけどさ・・・
すると、私達の脇を一台の自転車が風のように通りすぎた
そしておもむろに柵の脇にとまると、自転車に乗ったおじさんは
「ゴン太く~ん、ゴン太くん会えたなあ、元気かあ~」
と親しげに番犬くんに話しかけたのだ。
「ゴン太くん」も別犬のように愛想がいい!
私はその様子を見ながら、その脇をあかちゃんとそ~っとすりぬけた。
わわわ、助かったあ~
それにしても、あのコ、ゴン太くんて言うんだ・・・
私にもなついてくれるかな、ひょっとして、いや・・・。
帰り道、私は意を決して友好的な表情をつくり彼に近づいてみた!
「ゴ、ゴン太くん!こんにちは~っ」
するとゴン太くんは、まるで昔からの友人を迎えるような笑顔(?)で
私とあかちゃんにしっぽをふって応えてくれたのだ!
な、名前って、すげーっっ!!!
かくして、あの自転車のおじさんに出会えたおかげで
その竹やぶの前を通ることは、むしろ楽しみになったのでした。