《たぬき母さん》の子育て  | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

魔女は夜7時半になると2階の窓から玄関先を覗く

殆どの場合、同じ時間に小さめの《タヌキさん》が玄関前で寝そべっていて

それより少し大きめの《タヌキさん》は庭のどこかに隠れている

 

 

 

 

 

2週間前のこの日も

いつも通り玄関先に小さめ《タヌキさん》を確認し

ふたりが来てるな、と思って二人分のご飯を用意して持って行った

 

 

 

 

階段にご飯を置いていつものようにアトリエから見ていると

 

え・・ ええっ!

 

草むらから小さな《たぬきさん》がわらわらと現れ

先のふたりの《たぬきさん》にまとわりついてる

 

このふたりはいつも一緒で、きょうだいなのかな、と思っていたら実は夫婦だったのだね

そして今年、3にんの赤ちゃんが産まれ、少し育った彼らを連れてきたのだ

 

子供たちはまだ大人の食事ができないようで

《母ちゃん》と《父ちゃん》の食事中はずっと彼らにくっついてふざけ合っていた

 

夫婦の食事が終わっても子供たちは帰ろうとせず

庭中を走り回って遊び始めた

 

人に見つからないよう、昼間はずっと動かずにじっとしているしかないのだろう

遊び盛りの子供たちにはそんな生活は辛いよね

 

森の中だったら楽しく自由に走ったり遊んだりできるのに

住宅街で生まれてしまったばかりに周囲を警戒しながら不自由な生活を強いられるなんて・・

 

昔はこのあたりも小高い山だったのだろう

その時分は《たぬきさん》始め、たくさんの生きものが暮らしていたはずだ

そこが開発され、逃げ出しても逃げ出しても木は切られ、土地は造成され、そして家が建ち並び

終いには逃げる先はもうどこにもなくなって・・

今はこうして肩身の狭い思いで潜んで暮らすしかなく

 

申し訳なくて

せめてもの償いに(償いにもならないけど)

ご飯だけでもお腹いっぱいに食べてもらいたくて

こんなことしかできず・・ 

 

ほんとうにごめんなさい

 

 

幼い子供たちは子犬のような声を出してそれは楽しそうにはしゃぎ、庭を駆け回っていて

《母ちゃんたぬきさん》が 『かえろう』、と促しても

子だぬきさんたちは「きゃっきゃ!」と言いながら楽し気に駆け回っていて言うことを聞かない

 

《母さんたぬきさん》が何度も子供たちに『かえろう』、と言ったのは

《アライさん》がやってくる時間が迫っていたからだ

 

だけど子供たちは言うことを聞かず

ついに《アライさん》と遭遇してしまった

 

《アライさん》もまた子連れであった

《アライさん》の子供はだいぶ大きくなってて

けれど、アライはアライ

自分たちの食事に夢中で《たぬきさん一家》に気づいてはいるものの、食べるのに夢中で彼らを気にはしない

 

 

 

 

夢中で食べている《アライさん》の子供のお尻に臭いを嗅ぎ始める《たぬきさん》の子供たち

それを慌てて止める《たぬき母さん》

 

そのうち自分たちの食器の方にも残り物を探してやってきた《アライさん》

それにキレる《たぬき母さん》

慌てて隠れる《たぬき父さん》

 

ちょっとしたいざこざの後、両家族はそれぞれ帰って行った

 

いざこざが起こっても、彼ら双方とも手を出すようなことは決してしない

怪我をするまでの喧嘩が自分たちにとって如何に無益であるか熟知しているから

こういった彼らの健全さと賢さを、人間も見習うべきだと私はいつも思う

 

 

一緒にご飯を食べる《たぬきさん》と《アライさん》

 

 

人間同士が憎み合い、争い、戦争をし、互いを殺し合う

人間はこの地球上でもっとも欲深く醜い生きものだと、人間以外の動物を見ていてつくづくそう感じる

 

 

 

数日間親と一緒にやって来るうちに

《子だぬきさん》たちは少しずつご飯を食べられるようになっていった

それは魔女が柔らかく煮たうどんや、牛乳に浸したパンを与えていたのもある

 

そのうち《こだぬきさん》たちは、ドッグフードも噛み始めた

一粒を懸命に噛む、ポリ・・ポリ・・という小さな音が聞こえる

 

それから1週間も経つと、子供たちは親と一緒の食事ができるようになっていた

 

 

そんなある日、やってきた《アライさん》が《たぬき母さん》に追いかけられ始める

自分の3倍もの大きさの《アライさん》を執拗に魔女家から追い出そうとする《たぬき母さん》

 

この《母たぬきさん》は本当に強かった

 

そしてこれには理由があったことに、後に私は気づく

 

 

明日につづく

 

 

※ 写真は今回のものではありません

  《子たぬきさん》たちが驚くといけないので撮っていません

 

 

8月19日分までコメ返致しました

せっかくコメントをくださいましたのに遅くなって申し訳ございませんでした

 

残りも近いうちにお返事いたしますね