ネパールのFlash flood(鉄砲水)について  | まじょねこ日記

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一昨日発生したネパール、中国国境で発生した鉄砲水は土石流となり多大な被害を齎している

これにより、死者、行方不明者は2.000名を上回ると思われる

 

この地域での外国人の行方不明者、特にいくらかのネパール人のヒンドゥー教徒を含むインド人が多いのは

チベット自治区にある聖地カイラス山への巡礼のためだ

 

※ カイラス山は、チベット仏教、ヒンドゥー教、ボン教、ジャイナ教の生地とされる

この巡礼路沿いに以下画像のようなタルチョ―が張られ、いくつかのチベット僧院(グンバ・ゴンパ)、そして鳥葬場や仏足跡を見ることができる

巡礼路最高点ドルマ・は、標高5630 m

明治時代の日本人チベット巡礼僧の河口慧海はここを「三途の逃れ坂」と呼んだ

 

 

以下、タルチョ―がたなびくカイラス山周辺の聖地

 

 

 

 

このように多くの巡礼者や観光者が訪れる

 

 

カイラス山の写真もあったはずだが

パソコン内にはネパールの写真が膨大過ぎて見つけられなかった

 

 

 

ボテコシ川で発生した鉄砲水は土石流となって下流のトリスリ川に流れ込み

あっという間にカトマンズまでの中間ほどにある歴史的な町ヌアコットのトリスリ川周辺も壊滅状態にした

(鉄砲水が発生したラスワ郡からカトマンズまでは陸路で約150㎞)

 

私がヌアコットに滞在していた時は

長閑で自然の美しい風景を与えてくれた

 

 

 

ヌアコット・滞在したコテージから見えるトリスリ川

 

 

一昨日、この川に土石流が走り、水力発電所、いくつかの橋や家屋などを襲い、壊滅状態にした

 

 

 

 

一昨年、アッパームスタンに向かう前

カトマンズで一緒だったアメリカの地質調査学者のグループがいて

彼らは私の出発後にアッパームスタンに向かったのだけど

 

昨日その中の一人の学者とメッセンジャーで話した

彼は開口一番、 「これは温暖化による人災だ!」 と叫んだ

 

私たちヒマラヤを知る者は誰しもがそれを確信する

 

昨日私が書いた地震は

地殻変動等の地震ではなく

ランタンリルンの巨大な氷河が落下したした時の振動であった

それで鉄砲水が発生したことは、今や齎されるニュースによってみなさまの知るところだ

 

ヒマラヤを見続けてきた者ならきっと

そして私もまたそれを危惧し、危機的状況として捉えていた

 

ついに自然を怒らせてしまった・・

 

 

私が最初に目の当たりにしたヒマラヤはそれは白く

夏でも白く、言葉にできないほど美しく聳えていて

 

神など信じていなかった私にこの自然こそが神であると確信させてくれた

そこには畏敬の念以外のなにものもなく

私はヒマラヤを擁する自然に対して

生れてはじめて深く頭を垂れた

 

そのヒマラヤから年々白さが失せ

岩肌が露出し始め

溶けた氷や雪は山のところどころに湖を作っていた

 

これは尋常ではない

温暖化による気候変動に因るものだ

 

私は眼前の山々を見ながらひしひしとそれを感じ、恐れていた矢先

このような大災害が起こってしまった

 

 

今や世界中が気候変動による災害にみまわれている

悠長に暮らしている場合ではないことを

世界中の誰もが自覚しなければならない

 

それでも・・ もう

失われた自然

私たちを生かしてくれ続けた自然は

取り戻せない

 

人はなんてことをしたんだ