頭の中の世界 | アルツフルデイズ

アルツフルデイズ

アルツハイマー型認知症になった実母のことと、
アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねます

以前にも書いたが、ワフウフの居住区は昔からある住宅街だからなのか、高齢者率がとても高い。


夕方になると運動のためだろうか、お年寄りがよく散歩をしている。杖をついて休み休みひとりで歩いている方もいれば、付添いの方と手を繋いで歩いている方もいれば、車椅子を押してもらっている方もいる。

その中にひとり、気になるおばあちゃんがいる。パジャマみたいな服装で歩いているのだ。
初めは徘徊を疑って、声をかけた方がいいのだろうかと迷ったのだが、いつも同じくらいの時間に同じ道を歩いているので徘徊とか迷子では無さそう。
でも服装が変だし、認知症なのかなあ?とちょっと気にしていた。

先日、そのおばあちゃんがすれ違いざまに話しかけて来た。
話しかけられた場所はちょうど災害時の避難場所に指定されている小学校の前だったので、
と答えると、
と不安げなおばあちゃん。
体育館ではその時地元のバスケットチームか練習をしているようだった。
と答えると、
と頷くおばあちゃん。
そして、

なんの話か分からず、ワフウフが答えられずにいると、
おばあちゃんはワフウフにくるりと背中を向けるとすたすた歩いて行ってしまった。
え!?
おばあちゃん、今、避難しようとしているの!?
おばあちゃんの頭の中で何が起こってるのー!?
おばあちゃーん!!!

ワフウフはその時、暑さでぐったりしたワンコを連れていたし(愛犬は長毛ダブルコートの短足短頭種でものすごく暑さに弱い)、おばあちゃんは案外歩くのが早いしで
呆然とおばあちゃんの背中を見送ることしか出来なかったんだけど…。
おばあちゃん、あれからどうしたんだろう。
こういう時、どうするべきだったんだろう?

おばあちゃんの頭の中で大変な事態が起こっているらしいのはわかったけど、いつもその辺を歩いているおばあちゃんだし、散歩するのにおかしな時間でもないし、迷子ってわけじゃない。
現に翌日も夕方、同じ道をまた散歩していた。

保護するとか、交番に連れて行くとか….判断基準が難しいよね…。

それにしても、認知症の人の頭の中が一瞬だけ見えるという貴重な経験をした。
徘徊という行動をとる方は、こんな風に頭の中に本人だけの世界があるってことなのね。
おばあちゃん、避難が必要なくらい、大変な世界で過ごしているんだな…。

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