ネットで話題になっています。

ある政党の党首の発言ですね。

 

主旨はこうです。

高齢女性は子供が産めない

若い女性が子供を産みたいとなるように、高校卒業後、大学卒業後仕事につかなくてもいいように、子供1人あたり10万支給する

 

一見いいことを言っているように見えますが、私はそうは思いません。

実際、この発言が炎上していて、「子供ができない人の気持ちを考えてない」だの、いろいろ言われており、それもどうかと思うのですが、これに対して「生物学的な事実を言っているだけなのに逆切れするな」みたいな、ヤフコメ民が世の中にあふれていることに私は心底がっかりしています・・・・・

 

読者の皆さん、まさか私がこの発言に、そうですね、って賛同すると思いましたか?するわけないでしょ!!!

てかそんな「生物学的事実」がこの発言の問題じゃないんですよ。

そんな「事実」は産婦人科医の私には釈迦に説法だし、皆さんもご存知ですよね。生物学的事実だけでいえば、周産期合併症や流産率などを考慮すれば、若い時に出産した方がいいなんて、改めて言わなくても今どき常識でしょ?

 

優秀な頭脳をお持ちのわがブログの読者の皆さん、この発言を男性特有の自分本位な発想だと思いませんか?

(個人的には無意識の女性蔑視も入っていると思います)

こういう男が多いから、結婚したくないんだよ。

遺伝子残したいと思える男がいないんだよ、根本的に。

このあたりのことは、以前にも書いたのでリンク貼っておきます。

少子化の根本的な問題点(私見) | ギネブロ!

 

この人は、仕事をしている女性が「お金のために」「生活のために」だけで働いていると思っているのでしょうか。

 

仕事へのやりがい、社会とのつながり、自分の成長

妊娠・出産ってこういうものを一時手放さなきゃいけないし、なかには永久に失ってしまうこともある。

それが月10万の支給で、解決されると思いますか?

されませんよ!!!

 

月10万なんかいらないんで、私は楽しくお仕事したいです。

自分の手術の腕は磨きたいし、

患者さんの役にも立ちたいし、

研究もしたいです。

それは月10万には代えられないんです。

婦人科腫瘍医であることは私のレーゾンデートルなんで。

 

まぁ確かに、シッターさん雇うお金とか、

保育園の費用とかに当てるという意味では役に立つかもしれないけど、子供を育てるって本当にそれだけじゃないじゃないですか。

人ひとり育てて、世に出す、って大変じゃん。

10万くれるからってその勇気でないなぁ。

ないよりはあった方がいいけど、それによって子供が増えるとは思えない、というのが私の意見です。

既にお子さんがいる家庭は普通にお金もらえればうれしいと思うけど、その制度によって、じゃあ若いうちに子供産もう!ってならないでしょ。

 

ただ私もけっこうハイソサエティーのなかで生きてきた世間知らずのお嬢さんなところはあるので(半分冗談ですよ。笑)、

私が思っている以上に世の中の貧困女性はもっと多いのかもしれません。

確かに嫌々生活のためだけに働いているような女性には、この10万は大きいのかな?

逆にそのレベルの家庭で、10万ぽっちで妻が仕事しないで夫の給料だけで子供育てられるの?!って気もするけど・・・

 

これも若い頃から言っているのだけど、「産みたい人が産みたいときに産める社会」になることが大事だと思うんです。

(これヤフコメに書いたらうーん、のほうが多かった、ショックゲロー

「産みたいけど産めない人」の原因は本当に金銭的な理由なのか、金銭的な理由の場合、そういう人にピンポイントに支給がいくにはどうしたらいいのか、

「産みたい」と思ったときに、勤め先の理解は得られるのか

復帰するとき時短とか快く考慮してもらえるのか、とか。

そういう意味で不妊治療が保険適用になったのは良かったと思う。

 

逆に「産みたくない人」の意思も尊重してほしいし

「産みたかったけど産めなかった人」の立場も尊重してほしい。

それを求めるのはわがままですか?

というか、産んだか産んでないかで女性の価値を決める社会にはならないでくださいね、ってことで。

 

なんなら少子化ってそんな問題?

先進国は少子化になるものだし、社会の成熟だよ。

人口が減ってもいろんな制度が崩壊しないように仕組みを再構築することを考えるべきで、それを女性に子供を産ますことで解決しようとしてることが問題なんだよ。

 

って私は思います。

私はねにっこり

皆さんはどう思いますか?

 

 

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