盛岡食いしん爺日記

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盛岡で暮らし始めた頃、

夏のさんさ踊りや秋祭りの時、

混雑を避けて裏道を歩いてばかりいた。

高校時代は賑わいの中を仲間達と歩いていた。

東京の学生時代はどこに行っても人混みの中を歩いた。

それなのに20代の半ばあたりから10年ぐらいだろうか、

一人で祭りを遠巻きに見る時期があった。

それでも歳を重ねるうち、

イベントなどの中心にいる様になった。

人生とは分からない。

 

あの数年間、よく訪れた「機屋」。

古布の店から始まったらしい。

喫茶の始まりは1985年。

カフェと仕切られた隣には珈琲豆やスイーツが並ぶ。

この形になったのは1994年というから30年以上が過ぎている。

今では、ほかに材木町などにも店を出している。

 

 

「機屋」は、盛岡の街の本町通と中央通を結ぶ路地にある。

ここを歩くと、東京によくある裏道を思い出す。

空が狭く小ぶりのマンションや事務所があり、

ひっそりと喫茶店がある。

昔は自転車で来ていた。

だんだんサラリーマンとしてもそれなりに忙しくなり、

人との付き合いも増えていた。

そんな時、隠れ家の様な気がしてほっとしたものだ。

 

小学校の頃、

友達はそれなりにいたが、

家で一人遊びが好きだった。

畳1枚ぐらいあるテーブルを二つ並べ、

その上に大小の空き箱や小型の本などを並べた。

街を創っているつもりだった。

中学生になると、地図帳を見るのが好きで、

母が来ると、両膝にのせ机の下に隠した。

開いている教科書とノートを見て母はニコニコにして夕飯作り。

また、地図帳を見始めた。

 

 

小学時代の同級生は、

少しだけ勉強の出来る子供だと思っていただろう。

通信簿に先生がもっと積極性が欲しいと書いてあった。

裏では、仲間を率いて遊んでもいた。

一人の先生を除いて、そんな姿を知らなかった。

中学時代、転校前はよく先生に叱られた。

6枚に分割された木枠の窓ガラスを一気に割った。

廊下でバレーボールでドッチボールをしていた。

反れて窓にぶつかった。

転校後は、先生、同級生から勉強ばかりしている子に見られていた。

高校時代は2年生になると、

身体が出来上がったのか、身体の能力が高くなった。

体育の授業でバレーボールがあり、

運動部を差し置いて先生にアタックの見本を打てと言われた。

サラリーマンを続けて中年の頃には、

仕事も忙しかったが、よくスポーツマンだと言われた。

たぶん、それぞれの時代の同級生が揃って思い出を募ったら、

イメージの違いに驚くだろう。

 

 

Beautiful Love ((Take 1 bonus track)) · Bill Evans Trio

 

 

 

機屋の店内は、少しずつ装飾が変わっている様だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

カウンターの角の木の模様。

長い歴史を物語っている。

一長一短では難しい落ち着いた空気を醸し出す。

機屋ならではの空間。

 

 

 

 

 

 

 

 

ネルドリップで、丁寧に淹れられた珈琲。

深煎りのストロングな味。

口に含むと、珈琲の香りが広がる。

軽く目とを閉じると、黒褐色の艶々した豆が浮かぶ。

 

 

 

マイルドな苦味の後に微かな甘味。

喉越しもいい。

 

 

期間限定のスイーツがあった。

ミルフィーユ。

素敵な香りがする。

甘すぎないクリームがいい。

サクサクとして香ばしいタイプもいいが、

しっとりしたこの感じが好きだ。

 

 

これも限定のケーキ。
マロンクリームとチョコレート。
二つの味のバランスがよく美味しい。

 

 

いつも機屋に来ると、

珈琲とスイーツを楽しみ店の中を見る。

誰かと来た時は別だが、心が整うと店を出る。

その間、たいてい30分ほど。

さて、そろそろ時間。

もうひと仕事しよう。

「一人が好きなのか、どうなのか、今の自分がよく分からない。」

と呟きながらの帰り道。

 

 

 

 

 

 

 

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