盛岡食いしん爺日記
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今年の土用の丑の日は、
1月27日、4月21日、5月3日、7月26日、10月30日だそうだ。
よく土用の丑の日の意味を知らない。
この際調べた。
季節の変わり目の立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間が土用。
古来から十二支は年のほか、時刻、方角でも使われてきた。
十二支の順で数えた時に丑の日。
四季の四立の前の18日間内の丑の日となる。
色々と調べたが、
数学的センスなしの私にはピンとこない。
ただ、その年に夏の土用の丑の日が2回あるというのは聞いたことがある。
今年は土用の丑の日に食べそこねた鰻は、やはり夏が似合う。
しかし、近年は鰻も高くなり、それなりの覚悟がいる。
数日、少し節約して余ったお金を財布に詰めた。
8月入ってから「かわ広」さんへ。
瓦屋根と二つの玄関が並ぶかわ広。
左には暖簾のかかる玄関があり食堂へ。
右の方は蒲焼のテイクアウト用。
「かわ広」は、大正時代の創業。
百年を超える歴史があり、当時からの継ぎ足しのタレ。
鰻のかば焼きを店頭で売る店だったが、
30年ぐらい前から店内で食べられる様に改装した
この落ち着いた店構えもいい。
I Remember Clifford · Benny Golson
歴史を物語る看板。
2階はまだ見たことがない。
十数人が階段を上がってくのは何度か見た。
宴会が出来るのだろう。
1階は、小上がりとカウンター席。
私はたいていカウンター。
厚い一枚板に刻まれた傷。
真新しいより、歴史を感じる方が好きだ。
はて、自分が歳を重ねてきたからだろうか。
確かに若い頃だと何につけ新しいのを好んだかもしれない。
全て「うなぎ」と読むのだろうか?
いよいよ登場!
鰻重の上にした。
たいてい、注文する時にはどうせならと、肝が据わる。
ゆっくり蓋を開ける。
鰻の蒲焼の匂いが立ち上がってくる。
山椒をふる。
たれの入った小さな壺を置きながら、
「ご飯にかけて食べてみてください」
と言われる。
ちょっとたれを鰻に落とし、後はご飯に少しかけてみた。
蒲焼の鰻を見て山椒の匂いと、たれでご飯が半分くらいいけるかも。
半分真面目にそう思った。
鰻はふんわりとして噛むとほろりと消えていく。
かわ広の味は、「濃」と「淡」の間で、
どちらかと言えば「淡」より。
私の好きな味だ。
どんどん食べても飽きがこない。
ご飯と共に凄い勢いで消えていく。
鰻を食べたのは、子供の頃。
父親が生まれ育った街の通りに鰻屋があった。
夏になると店先に木の桶というか手洗の様な物が置かれ、
中に沢山の鰻が丸くなっていた。
小学生になったばかりの頃、
父が鰻を2匹貰ってきた。
俄か勉強の素人が捌く。
ちらりと柱の影から見た。
その夜に出された蒲焼は美味しかったが、
記憶では中学、高校まで食べなかったと思う。
肝吸いとデザートのメロンも食べ終えた。
幸せなひと時は、あっという間だ。
今年は、もう一度、鰻を満喫したいもの。
一つの目標にしよう。
盛岡市南大通2丁目
「かわ広」

















