盛岡食いしん爺日記

<音楽が流れます。音量に注意してください。>

 

 

強い寒波はまだ続く。

 

久々に行きたい場所へ向かった。

盛岡から西へ。

雫石の街を通り過ぎてさらに西へ。

奥羽山脈の麓近く。

道端の雪はうず高い。

想像を越えていた。

 

 

ゆっくりにしても車は走りやすい。

盛岡の街中のあちこちにある例の氷のでこぼこがない。

走る車の音も吸い込んでしまう様な白い世界。

 

 

しばらく走るとオレンジ色の灯りが見えてくる。

 

 

道端にAURORACOFFEEROASTERS(オーロラコーヒーロースターズ)。

 

 

店の周りは除雪されていた。

見事に平で車を停めるのに苦労はなかった。

 

 

ここは雫石の街はずれ。

さらに十数分も西へ走れば、奥羽山脈への上りが始まる。

遠くから訪れる人も多い、知る人ぞ知る珈琲の名店。

知らない人は「いったい何の店だろう?」と思う。

気になっても通り過ぎてしまうだろう。

私もそうだった。

 

 

 

 

 

Freedom At Midnight · David Benoit

 

本当に久し振り。

ドアを開けると迎えてくれたオーナーは相変わらず元気そうだった。

小さな店にゲイシャや幻の珈琲などが並ぶオーロラコーヒーロースターズ。

外からでは想像のつかない珈琲の世界が広がる。。

 

 

珈琲の豆を売っているが、奥はカフェ。

定員は2人だろう。

 

 

 

 

仲良しであれば3人は座れるかも。

 

 

今年もよろしくと挨拶を交わした。

除雪の事を聞くと、

機械ではなく、彼が人力でしたそうだ。

庭や駐車場の雪を敷地の奥に運んだという。

かなりの量だ。

こういう所にも人の性格が出る。

私だったらこうはいかない。

 

今日のお薦めを聞いた。

すると、貴重な珈琲が入ったと言う。

説明を聞いても覚えられない。

とにかく希少品種で凄い珈琲の様だ。

味わってみたくなった。

「では、それを」

今までの人生で、一杯1800円は、一番豪華な珈琲だろう。

東京などで飲めたとしても数千円になるらしい。

 

 

 

焼き菓子も頼んだ。

一関市の千厩町のμ(ミュー)で作られている。

以前からここに置いてある。

 

 

甘さ控えめで美味しい焼き菓子。

人気が上昇中らしい。

 

珈琲を淹れるところを撮らせてもらった。

 

 

挽かれてテーブルに粉が置かれた途端、

小さな店の中に果実の様な香りが一気に広がる。

お湯を注ぐと、ますます香りが強くなる。

心が踊りだす。

 

 

 

 

 

 

 

 

香りから飲む感じだ。

ひと口含む。

初めての味だ。

もとよりスペシャルティ珈琲は詳しくないし、

色々なゲイシャを飲んでもフルーティと言う風にはあまり感じない。

香りや風味も「いい香り」とか、

「心地よい酸味と苦味」とか、「美味しい」で片づけてしまうことが多い。

何と貧弱なボキャブラリー。

しかし、この珈琲は一言付け加えたい。

これは、珈琲というより上質な赤ワインの様だ。

喉越しも素晴らしい。

いつの間にか、するすると通り過ぎていった。

焼き菓子とあうが、

濃厚なチーズでも添えたくなる。

 

 

気がつくと、残り少ない。

高い珈琲を飲んでも、これなら飲んでよかった。

心も体も満足感に包まれた。

「滅多にない、いい出会い」

そんな気がした。

 

ここを見つけてから十年は経つ。

あの頃からオーナーのコンセプトは少しもブレない。

我が身を振り返れば、どうなんだろうと、

思った雪の帰り道。

 

 

 

 

 

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