3月31日に「下村観山展」を鑑賞し、昼食休憩をとった後、「MOMATコレクション 2026.3.3–5.10 所蔵作品展」へ。

 

「美術館の春まつり」が開催中。対象の作品には、「春」のシールが付けられている。

以下は、「春まつり」対象作品。

 

「兎」 高村光太郎 明治32年(1899)頃 木

 

 

美術館内で配布されているQRコードを読み取って、「春まつり」対象の作品を撮影すると、このようなフレームが付き、可愛い写真になるのだ。

 

「東京十二題」より 春のあたご山 川瀬巴水 大正10年(1921) 木版(多色)

 

 

「椿と仔山羊」 辻永 大正5年(1916) 油彩・キャンパス

 

 

解説パネルによると、作者は若い頃、山羊ばかり描いて文展に発表していたとのこと。「ナビ派」の影響を受けているそうだ。

 

「雲の上を飛ぶ蝶」 三岸好太郎 昭和9年(1934) 油彩・キャンパス

 

 

「行く春」 川合玉堂 大正5年(1916) 紙本彩色

 

 

東京国立近代美術館の「美術館の春まつり」といえば、この「行く春」だろう。

年に一度の公開である。

 

(右隻)

 

(左隻)

 

舟に座って作業をしている、頬被りしたおじいさんも気になるが、今回はこのあたりの表現に注目。

 

 

右から左へと進むと、それに従い、舞っている桜の花びらが多くなっていく。

良いよねえ。豊かだよねえ。

 

 

「大きな花束」 ポール・セザンヌ 明治25-28年頃(1892-95) 油彩・キャンパス

 

 

 

ここからは、通常の展示作品の記録。

 

月岡玉瀞 昭和12年(1937) 木版(多色)

 解説パネルによると、月岡玉瀞の祖父は月岡芳年、父が能画家の月岡耕漁で、松岡映丘に師事したとのこと。

 月岡玉瀞は、父の月岡耕漁と同じく、能を主題にした作品を専門に手掛けていたそうだ。

 以下の作品は、昭和12年(1937)に渡邊庄三郎のもとから発行された能画である。

 

「松風」

 

「富士太鼓」

 

「竹雪」

 

 

「対鏡」 伊東深水 大正5年(1916) 木版(多色)

 

 

「壬生狂言」 徳力富吉郎 昭和8年(1933) 木版(多色)

 

 

徳力富吉郎は、京都の西本願寺絵所を代々務める徳力家に生まれ、幼少期から日本画を学んでいたそうだ。ほう…。

お寺に「絵所」(絵画の工房)というものがあったのね、とその点にも感心。

 

私にとって、徳力富吉郎は、伊勢名物「赤福」に入っている栞「伊勢だより」のイメージ。

 

「絵画詩(おお!あの人やっちゃったのね)」 ジョアン・ミロ 

大正14年(1925) 油彩・キャンパス

 

 

解説パネルに「どのようにも読み取れる文字の内容と、文字の読み取り方に引っ張られていろいろなものに見える線と色。ちなみにミロ本人は、この作品を「おなら」を主題にしたもの、と語っています」とあった。

えええ。私は音楽を連想。平凡な発想だろうか。

 

「プロヴァンス風景」 ピエール・ボナール 昭和7年(1932) 油彩・キャンパス

 

 

「ウォール・ドローイング#769 黒い壁を覆う幅36インチ(90cm)のグリッド。角や辺から発する円弧、直線、非直線から二種類を体系的に使った組み合わせ全部。」
ソル・ルウィット
 平成6年(1994) 水溶性パステル、水性塗料、鉛筆、壁

 

 

この空間に惹かれる。そもそも国立近代美術館の床が大好き、その上、壁に描かれた作品も素敵ではないか。

 

 

毎回、同じような写真を同じように撮ってしまう。

 

 

「端午の節句」 鏑木清方 昭和11年(1936) 絹本彩色

 

 

「弥生の節句」 鏑木清方 昭和9年(1934) 絹本彩色

 

 

「端午の節句」と「弥生の節句」は並べて展示。

 

 

2作品とも描き表装で、とても素敵なのである。

「弥生の節句」の右下部分。

 

 

一文字に桃の花、中廻しは貝(雛道具の貝桶に因むそうだ)、上下に波涛が描かれている。

 

こちらは「端午の節句」の上部。

 

 

大胆!

 

「紅梅」 小林古径 昭和18年(1943) 紙本彩色

 

 

「到春」 山本丘人 昭和17年(1942) 絹本彩色

 

 

「紙漉き」 冨田溪仙 昭和3年(1928) 絹本彩色

 

 

可愛らしいよねえ。

 

 

 

美術館から眺めるお堀の様子。降雨だったのだ。