3月30日(日)に皇居三の丸尚蔵館「百花ひらく -花々をめぐる美ー」展を鑑賞し、その後、「皇居乾通り一般公開」で美しい桜を堪能し、「国立公文書館」にやってきた。
令和7年春の特別展「書物がひらく泰平―江戸時代の出版文化―」。
本展覧会は、江戸時代の出版文化に着目し、近世文学作品を中心に、江戸時代に特徴的な版本を紹介したもの。
「伊勢物語」
慶長13年(1608)に刊行された初版。
解説パネルによると、こちらは『伊勢物語』の版本の中でも「嵯峨本」と呼ばれるもの。木製の活字による印刷で、色替わり料紙を使って、挿絵などに嗜好が凝らされ、美術・芸術品としての本の姿が追及されているとのことだ。
本展覧会は解説パネルも充実。分かりやすく、勉強になる。
こちらは上のものと異なる活字を用いたものを、さらに版木に覆せて彫刻した「覆刻」の「製版」だそうだ。需要に合わせて作られたレプリカだそう。比べると質の違いが良く分かる。
「はちかづきさいしやうの君(鉢かづき)」
挿絵入りの版本で、丹(赤)、緑、黄などで彩色されている「丹緑本」。
「大坂物語」
大阪冬の陣・夏の陣の顛末を描いた軍記物語で、冬の陣の直後に上巻、夏の陣の直後に下巻が出版されたそうだ。「日本で初めてジャーナリズムを示した書物」とも言われてるそうだ。ほー。
「むさしあふみ」
明暦の大火の様子を、通俗性とドキュメンタリー性を両立させながら描いた物語だそうだ。
「本朝桜陰比事」 作者:井原西鶴
仮名草子の流行のあと、上方から発信された新しいジャンルが浮世草子だそうだ。
当時の風俗の現実を写実的に描くことが特徴で、本書は「日本最古の推理小説」とも称されているそうだ。ほー。
「諸道聴耳世間猿」 作者:和訳太郎(上田秋成)
さまざまな職能の人々が、風変わりな性格ゆえに巻き起こす騒動を風刺的に描いた作品だそうだ。
この挿絵は、右がニセ武芸者の主人公、左が雨宿りを共にした尼で、
主人公は尼が自分に気があると勘違いするが、尼は本物の武芸者で稽古の相手を探していただけで、主人公が慌てて逃げだす様子が描かれているようだ。
…なんだか面白そうである。
「源氏一統志」 作者:松亭金水 挿絵:葛飾北斎
大胆な構図、迫力があって、北斎という感じ。
「日本国開闢由来記」 作者:一夢道人(平野元良) 挿絵:歌川国芳
こちらは万延元年(1860)版
こちらは明治に入ってから印刷されたもの。
同じ版木から印刷されているそうだが、随分質が違う。
万延元年版は色の濃淡で摺りが細やか、文字の色も濃い。
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国立公文書館の後は、神保町で食事、書店をめぐり、
さらに歩いて、10年以上ぶりくらいに「近江屋洋菓子店」へ。
かつては喫茶部があり、何度か利用したが現在は販売のみ。
このパッケージのイラストが可愛い!
アップルパイ
このリボンが何とも…ノスタルジックな気分になる。
なんとまあ、贅沢な。
やさしい甘さでとても美味しい。
シロップも果物の風味が移っていて美味しい~。















