読了。
雑誌「エクラ」10月号の「文芸エクラ大賞」の記事から、これまで多くの本を読んできた。
会社の人事部で働く女性が主人公の「黄金比の縁」(石田夏穂)、現在の私より数歳若い女性3人の日常を描いた「シェニール織とか黄肉のメロンとか」(江國香織)、実家の空き家問題について描かれた「カモナマイハウス」(重松清)。
本書も同じく「文芸エクラ大賞」の記事で紹介された作品で、「共感度MAX!賞」の1冊である。
墓じまいラプソディ (著)垣谷美雨
「墓じまい」についての物語。
中林順子(63歳)が鹿児島のお寺にある夫の実家の墓を東京の霊園に改葬したいと住職に相談したところ、提示された料金が…
御魂抜き 30万円
離檀料 150万円
墓石解体・撤去作業料 55万円(人力の作業のため)
解体せずそのまま東京へトラック輸送する場合の費用 1基につき270万円
更地費用 12万円
遺骨取り出し料 遺骨1柱あたり3万円、合計27万円(過去帳により9人の遺骨が埋葬)
改葬先での御魂入れ 30万円(出張宿泊費込み)
総額304~519万円
え。こんなにするの?!
あくまでもこれは小説である。小説ではあるが著者は取材に基づき書いていらっしゃるだろうから…。
新潟県に住む松尾壱郎(89歳)が、メガバンクの総合職を辞めて僧侶になった42歳の女性住職に、墓じまいの相談をしたところ、住職がこう話す。
公営でも民営でも墓の管理料を滞納すれば通知が行き、墓前と官報に『無縁墳墓等改葬公告』が出され、1年以内に申し出がなければ墓石は撤去され、骨は合祀墓に移される。
都市部ではすぐに更地に戻して新規募集するが、過疎地では募集しても応募はないため無縁墓となりそのままになる。
つまり、放っておいても、寺院の境内墓地では事実上の永代供養が進行している。
中林順子(63歳)の息子、松尾壱郎(89歳)の孫など年頃の登場人物もおり、結婚、選択的夫婦別姓についても語られている。
また、松尾壱郎(89歳)をはじめとする男性登場人物の「昭和っぽさ」には何と言ったら良いか…。
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新宿タカシマヤ「中津川栗きんとん祭り」で求めた「仁太郎」の「万華鏡」
栗きんとんの中に刻んだ干し柿が入っており、それを葛で包んだもの。
昨年の「中津川のお菓子祭」でも求めている。
仁太郎のお菓子、とても美味しい!


