読了。
2017年「本の雑誌3月号」に掲載の「絲山秋子ならこの十冊だ!」の10冊。
ついに全てを読み終えた。
本書は文庫本版で。
イッツ・オンリー・トーク (著)絲山秋子
本作品は、第96回文學界新人賞受賞作品で、絲山秋子氏のデビュー作であった。
主人公・橘優子は、大学卒業後、新聞社に就職、ローマ支局に赴任し、精神科の病院に入院し退院後、絵筆を取り入賞を果たす。絵画が売れた時期もあったが、現在は売れていない様子。
物語は、主人公が直感で蒲田に住むところから始まる。
主人公の様々な男友達との交流の様子が描かれているのだが、学生時代の友人・バッハと呼ばれる小川誠という金髪のロングヘアの男性が登場する。
なんと、三重県津市出身で大学卒業後三重県庁に就職、祖父が社会党の参議院議員、父が県議会議員という設定だった。ううむ。
そして、現在、金髪のロングヘアで都議会議員選挙の応援をしている。都議選挙に出るのは、主人公・優子とバッハの同級生・本間。
この本間も優子の男友達の一人である。
こんな具合に登場人物がかなり個性的で、また、蒲田という舞台も割と身近で魅力的だった。
本書には、「第七障害」という作品も併録されている。
こちらは群馬県高崎市で乗馬をしていた女性が試合中の事故をきっかけに、東京に転職、引っ越す。あるとき、偶然、乗馬の仲間と再会する。
こちらの舞台は三軒茶屋付近である。こちらも馴染みのある場所。
文庫本なので、巻末に解説がある。
改札を書いたのは、書店員の上村祐子氏。
解説によると、「絲山フリークの間では周知の事実」として、「絲山A」と「絲山B」がある。
絲山Aは芥川賞受賞作「沖で待つ」のような「働く女共感もの」、
絲山Bは「精神的に破綻したひとたちがいっぱいでてくるもの」だそうだ。
うむ。本作品「イッツ・オンリー・トーク」、先日読んだ「ばかもの」は絲山B。
「まっとうな人生」は絲山Bか、B’くらいか。
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ラズベリー味はラズベリーの味、マスカットはマスカットの味がしっかりと。
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