所用で神奈川県に向かい、帰り道に「川崎浮世絵ギャラリー」に立ち寄った。

こちらのギャラリーは、JR川崎駅から直行できるのである。

以前から訪れたいと思っていたが、ようやく実現。

 

 

本展覧会は、川瀬巴水の作品を神奈川県の風景を中心に紹介。

そして、同じく新版画で活躍した方々の作品も展示されていた。

 

作品のセレクトがとても素晴らしかった!

 

**メモ**

 

「鴨」 橋口五葉 (大正9年8月 大判)

2羽の鴨。1羽は水に浮かび、もう1羽は水中に顔を沈めて描かれている。

水の淡い青の色がとてもきれい。

(こちらの作品をネットで検索したところ、なんとスマホケースとして製品化されていてビックリ)

 

「小田原妓楼」 戸張孤雁 (大正10年 大々判)

中央に水色の着物を着て座っている女性が後ろ姿で描かれ、開け放たれた障子窓から外の風景を見ている。奥に格子の着物を着たもう1人、やはり後姿の人物が描かれているが、よく見えない。

なんだかとっても大胆な構図のように思った。

 

「鎌倉、夏の思い出」 エリザベス・キース (大正11年夏 大判)

海岸を歩く、数人の子どもが描かれている。

描かれた子どもたちは浴衣を着ているので日本人の子どものようだが、何となく西洋人の子どもに見える。鎌倉の海だろうが、何となく西洋の海に見える。

が、それが全く気にならず、むしろ魅力的で、何度も見てしまった。

 

「日本風景集 東日本編 石巻の暮雪」 川瀬巴水 (昭和10年3月 大判)

2つの小さな舟が浮かんでいて、静かに雪が降っている。岸の民家の屋根も真っ白。

静かで止まった風景、良いなあ・・・。

 

「月夜の洗馬」 小原古邨 (大正4年頃 中短冊判)

2019年の太田記念美術館「小原古邨展」で見た「帆船」(版元:秋山右衛門、個人蔵)のようにモチーフが黒くシルエットで描かれている。

馬と、洗う人が黒いシルエットで、なんだか物語がありそう。横長の作品。

 

「桜木町」「船出」「桟橋」 笠松紫浪 (制作年不詳 絵封筒)

今年の2月・3月の太田記念美術館「没後30年記念 笠松紫浪 ―最後の新版画」展を訪れ、すっかりファンになった笠松紫浪の作品!

「絵封筒」として摺られた小さなモチーフがとても素敵。構図が良い!