読了。

 

中国で今なお人気のある女流作家である張愛玲の短編集。

巻末の訳者による解説もとても良かった。

 

中国が愛を知ったころ  (著)張愛玲  (訳)濱田麻矢

 

つぎの3つの短編が収録されていた。

 

沈香屑 第一炉香(第一爐香)

・解説によるとこれは張愛玲のデビュー作らしい。1943年の作品。女子高校生が主人公で、ほろ苦い結末。

 

中国が愛を知ったころ(五四遺事 羅文濤三美團圓)

・旧式の結婚をしている男性が新しい恋愛をして・・・最後はドタバタ風になってしまうが何とも皮肉な物語である。

舞台が杭州で、主人公たちがレストラン「楼外楼」で食事をするシーンが描かれている。

杭州を旅行したときに、このレストランで食事をしたことがある。

 

同級生(同學少年都不賤)

・上海の女子校の学園生活から、その後のアメリカでの物語へ。これは張愛玲の体験が元になっているのか。

 

張愛玲作品は、「浪漫都市物語 上海・香港’40s」、「ラスト、コーション 色・戒」を読んだ。

 

作品の舞台である上海、香港などを20年前くらいに訪れた。

当時は、特に上海はまだ張愛玲の物語の雰囲気を連想できるような建物が残っていたが今はどうだろう。