女性の時代がやって来る! | 真面目に脱線話@リンガランド英語塾

真面目に脱線話@リンガランド英語塾

英語や芸能など、思いついたことを適当に書いていくという、そういうブログです。

「性格が内向的だ」と言われると、あまり良い気持ちがしない人がいまだに多いのではないでしょうか。



でも、数年前にアメリカで始まった「内向型人間」への評価は、今や全世界に拡がっています。内向性が世界中で評価され始めているのです。



エリート主義を土台とするビジネス文化が根強いアメリカでは、明るく社交的であることは常識だとされてきました。でも、それが大きく変わる大事件が起こったのです。



それがスーザン・ケインさんの『Quiet――内向型人間の時代』の出版です。



真面目に脱線話@リンガランド英語塾


この本はアメリカにおいて革命的でした。



明るさと社交性がアメリカにおけるビジネス文化の根幹だと考えられてきたからです。まさにそれは常識以前の認識でしたから、コペルニクス的転換と言っていいほどインパクトがありました。



しかし、あらゆる人が社交的で明るいはずがありません。内向性を内に抱えたままビジネス文化を生き抜いてきた人たちが、本書によって救われ、「私は本当は内向的なのに、まわりに合わせて無理をしてきた」と声を上げはじめたのです。



そして、この動きを側面から支えた本があります。それが、もう1つの世界的ベストセラー『Give and Take ――「与える人」こそ成功する』です。



本書の著者アダム・グラント氏はベンシルバニア大学の名門ビジネススクールで最年少(私の記憶ではたしか29歳)で終身教授になった天才的な心理学者です。専門は組織心理学で、とくにビジネスにおけるmotivation研究で知られています。献身的な学生指導のかたわら、GoogleやAppleや国連など、世界的な組織で指導者の指導をおこなっています。





内向性に関して、彼が発見した重要なことが大きく2つあります。



その1つが「優秀なリーダーは内向的な要素を持っている」ということでした。



従来、優秀なリーダーは社交的で、どんな人とでも簡単に打ち解け、幅広い人脈を持つような開放的で明るい人物だとされてきました。ところが、実際に調査すると、内向的なリーダーは相手に共感し、相手の立場に立つという能力に長け、それが経営など組織運営でもプラスになっていることを発見しました。



もう1つは、抜け目がない人ではなく、「与える人(giver)」ほどトップに立っているということでした。



従来、出世をしてトップに立つ人は、能力があって抜け目のない人物だと考えられてきました。アダム・グラント氏は綿密な調査によってそれを根底からひっくり返し、相手に貢献できることを喜べるgiverこそが、実はトップに立つことが多いことを証明して見せたのです。




スーザン・ケインとアダム・グラント両氏の登場によって、「成功」への最善のアプローチが「ポジティブ・シンキング」よりも「内向性の積極的な活用」、つまり共感と貢献の能力とその実践であることが明らかにされました。



ひるがえって日本のことを考えると、日本人は「内向性」をさほどマイナスに考えない伝統があります。また、「情けは人のためならず」という言葉があるように、giverであることが実は得だということを身をもって知っていました。



スーザン・ケインさんやアダム・グラント氏に言われる前から日本人はそれを知り、実践してきました。



ところが、勝○和代大先生のご活躍くらいから変化を見せます。「ボジティブ・シンキング」ブームが始まりました。それだけではなく、彼女の場合、自分の得になることに焦点を絞って、わずらわしい人間関係は断ち切り、効率を最大限に上げて行動することが大事であると力説しました。買収ファンドが高コスト会社をリストラで高収益会社にするように、自分の生活をリストラして効率を上げよということでしょう。



もちろん、その場で見れば正しい行動でしょう。勝間さんに影響された「カツマー」と呼ばれた女性たちがその典型で、効率良く年収を上げることを目指せば、人生の勝利者になれると信じこみました。



でも、長い目で見ればプラスとは限らないのです。それは、そういったタイプの人が評価の高い日本のトップリーダーにほとんど見たらないことからもわかるのではないでしょうか。



続きます。




ネイティブ発想でやりなおし英文法-リンク


にほんブログ村 <br /><br /><br />英語ブログ 英文法へ にほんブログ村 英語ブログ やり直し英語へ

Image(s): FreeDigitalPhotos.net



【告知】
ディスカヴァー・トゥエンティワンからマイケル・マハルコ著の翻訳書『クリエイティブ・シンキング入門』を出版いたしました。日本ではロジックの大切さが強調されていますが、世界的な趨勢はロジックにとらわれずに、自由な発想でクリエイティブに活動するほうへと流れています。

それを実践するのがクリエイティブ・シンキングです。本書はクリエイティブ・シンキングを身につけるための最良の入門書です。ビジネスやアカデミズムの最先端で活躍していく方はぜひご一読ください。定価は2400円+税です。





真面目に脱線話@リンガランド英語塾



本書がなぜ今の日本に必要なのかを書きました。ぜひご参照ください(→過去ログ)。