いいめえる的SM論 | 真面目に脱線話@リンガランド英語塾

真面目に脱線話@リンガランド英語塾

英語や芸能など、思いついたことを適当に書いていくという、そういうブログです。

最近は「あなたはS? それともM?」などと聞くのが、以前よりわりと普通なことになっている。Q&Aになっているアメブロの「マイプロフィール」にも、たしかこの質問があったように記憶している。



SMはもちろん「サド・マゾ」のイニシャルで、Sがいたぶるのが好き、Mがいたぶられるの好き、という両極端な性癖のことを指しているということでよさそうだ。



私など「いたぶられるのが好き」という心理は理解しがたいが(頭ではわかるが)、世の中にはけっこういるようだ。とくに女性に多いそうだ。



テレビのバラエティ番組などで、かわいらいしい顔立ちのアイドル(風)タレントが「私ドMです」なんてことを言っていることがある。アイドルなんてアグレッシブな仕事を選ぶ若い女性が、「いたぶられて喜ぶタイプ」とはとても思えない。事務所の入れ知恵で、ファンを増やすために、好奇心旺盛な若い男性心理をくすぐろうとしていることが多いのではないだろうか。


真面目に脱線話@リンガランド英語塾



SM関係というのは単純に「いたぶる」「いたぶられる」の関係ではない。というのも、そこには一定のルールがあるからだ。



たとえば、「Mですけど、痛いのは嫌です」とか「Mだから、痛いのをお願いします。でも痛すぎるのは嫌です」など、実はいじめられる側には「要求」がある。いたぶりたい人といたぶられたい人がいれば成立するといった単純なものではない。



だから、その要求を満たせないいたぶりを受けると、(ルールに則った「嫌な顔」ではなく)露骨な嫌な顔をされたり、ひどい場合は「それじゃない!」と怒られたりして、この一時的な関係は解消される。



「私は真性Mで、すべてに従順で赤くなるくらい叩かれないとダメなんです」なんて言う女性がいたとしても、S役の男性が痛がりで叩くのが苦手だったりすれば、「なんで本気で叩かないのよ!」と少なくても内心ではキレるだろう。「私は思いっきりMで、尽くすタイプです」と言っている人は、相手が気を遣うタイプだと「なんで私に尽くさせないのよ!」と不満に思うはずだ。



どんな関係であってもgive & takeのルールがある。需要と供給が合っていないとうまくいかないものだ。



Sにとってやっかいなのは、Mが「こうして欲しい」といったことをあまり言葉にしないことだろう。ものごとをはきはきと要求するのはM的行為ではないので、Sはおそるおそる相手の欲求を探りながらやっていかねばならない。もちろん「おそるおそる」などという態度はおおよそS的ではないので、表情はあくまでも強気でなければならない。



Mにとって理想的なSであるためには、相手の立場に立ち、相手の気持ちがわかる感受性が必要だ。それがないと「単なるがさつな乱暴者」ということになってしまう。Mが求めるSと乱暴者は似て非なるものである。


真面目に脱線話@リンガランド英語塾



そんな高度な役目は、ある程度の知的水準がないとやっていけない。SM愛好者は高学歴が多いと雑誌に書いてあった。それもむべなるかなだ。



だから、極端なことを言えば、Mは「こうしてほしい」と願望してそれを実行して欲しいだけの「わがままな人」であり、Sは感受性をフルに発揮して相手のために尽くす「気を遣っている人」だと言っても過言ではない。



ただし、若いときは相手に気を遣わずわがままに振る舞う男性がモテたりする。あれは多くの女性にM願望があるからにちがいない。



そういう粗忽な男性は、それほど経たないうちに「単なるわがままな奴」とすぐに愛想を尽かされることになる。でも、M願望のある女性は多いので、すぐに次が見つかったりする。



このように、わがままな男がモテるのは最初だけで、付き合う数が多いだけで意外と実りある恋愛をしていなかったりする。



彼女たちが本当に求めているのは「思いのままに振る舞うわがままな男」でない。「思いのままに振る舞っているかのように見せかけている、とても気が利く男」だ。だが、そういうことができる男性は若い男性にはごく少なく、年をとっても大幅には増えないので、需要が供給に追いつかないという状況になる。



女性たちも成熟するごとにそれがわかってくるので、そういった男性はモテモテになっていくのではないか。


真面目に脱線話@リンガランド英語塾



「私ドMなんです」と言うことは、「私は、言いたいことははっきり言わないが、気持ちをくみ取ってもらわないと嫌な、求めるだけのタイプなんです」と告白しているようなものではないだろうか。だから、知的な男性の前ではあんまり言わないほうがいいかもしれない。



さて、そのように考えると、SとM、どちらが本当の「ご主人様」だろうか。



夫婦関係でも、従順そうにしながら、夫を上手に操縦している女性がたくさんいる。そんな夫婦に「どちらに主導権があるの?」と聞くと、「僕!」とうれしそうに答えて、思わず笑いそうになったりする。



もし「真のSM」というものがあるとすれば、たとえば「尽くすタイプのM」に上げ膳据え膳で何もさせないとか、「なじらたいM」に森本レオさんばりに優しい言葉をささやくなどといった倒錯したやり方だろう。そのレベルの人がいるのかどうか知らないが、いるとすれば本当の「ドS」と「ドM」だ。



いずれにしてもよくわからない世界だ。そういうわけで、「SかMか」と聞かれると、いろんなことを言いたくなるけど、「軽くSかな」などと言ってごまかすようにしている。



ネイティブ発想でやりなおし英文法-リンク


にほんブログ村 <br /><br /><br />英語ブログ 英文法へ にほんブログ村 英語ブログ やり直し英語へ



【告知】
ディスカヴァー・トゥエンティワンからマイケル・マハルコ著の翻訳書『クリエイティブ・シンキング入門』を出版いたしました。日本ではロジックの大切さが強調されていますが、世界的な趨勢はロジックにとらわれずに、自由な発想でクリエイティブに活動するほうへと流れています。

それを実践するのがクリエイティブ・シンキングです。本書はクリエイティブ・シンキングを身につけるための最良の入門書です。ビジネスやアカデミズムの最先端で活躍していく方はぜひご一読ください。定価は2400円+税です。





真面目に脱線話@リンガランド英語塾



本書がなぜ今の日本に必要なのかを書きました。ぜひご参照ください(→過去ログ)。