韓国はなぜ仏像を返さないのか | 真面目に脱線話@リンガランド英語塾

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ニュースに接してどう思われたでしょうか。



昨年10月に「観世音菩薩坐像」が長崎県対馬市の観音寺から盗まれ、今年になって韓国で見つかりました。窃盗団の代表が韓国国内で逮捕されて、誰もが返還されるだろうと思っていたら、瑞山市の浮石寺などが「仏像は倭寇に略奪された」と訴えて、地方裁判所が「日本側が正当に入手したことを証明するまで返還しない」と仮処分を出しました。



この決定に驚愕した、怒りがこみ上げてきた人も多かったでしょう。私もそうでした。



この論理を使えば日本にある朝鮮半島伝来の仏像も古美術なども、日本から盗んで持ち込んでしまえば、すべて韓国のものになります。国際ルールに照らせば論外の措置なのですが、韓国ではこれが当然のことと受け止められています。



そこで、今回はその正当化の論理について考えます。なお、これから述べることは一個人の単なる思いつきですので、あらかじめご了解ください。


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私がまず不思議に思ったのは、仏像が釜山(プサン)税関を簡単に通ってしまったことです。



実は私はかなり昔ですが、釜山の税関で取り調べを受けたことがあります。まだ大学生でした。別に悪いことをしたわけではありません。当時はソウルの繁華街である明洞に催涙弾がごろごろ転がっていた時期なので、目的なく韓国に行く日本人はあんまりいませんでした。



決定的だったのは、私の身なりが相当怪しかったことです。



真冬だったので、奮発して買ったコムサ・デ・モードのキャメルのロングコートに、ウェリントン眼鏡という格好です。今では考えられませんが、当時の韓国ではロングコートを着ているのはいわゆる「札付きの不良」と見られました。



それだけなら取り調べなど受けなかったでしょうが、フェリーの中で眼鏡の片側のつるをおってしまい、片耳だけに眼鏡のつるをかけていました。あとで鏡で見てびっくりするほど怪しかったので、自業自得でした。



私は釜山税関で別室に入れられ、いろいろ尋問されました。丁寧な日本語での取り調べで理不尽なことは全くなかったのですが、スニーカーの中まで調べられて、「ここまでやるのか」と驚きました。私の横では当時はまだ輸入が制限されていたバナナを大量に持ち込もうとして年輩女性が取り調べを受けていました。



長くなってしまいましたが、何が言いたいかというと、釜山税関はかなりしっかりしているということです。通常なら、国宝級の盗品をあっさり通すなどそう考えても不自然です。その点、当初から不思議でなりませんでした。


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でも実際には、税関はこれを盗賊どもの言うとおりレプリカだと判断して通してします。ちょっと調べれば対馬で仏像が盗まれたことなんてわかるはずです。たまたまそれと同様の盗品のレプリカがわざわざ釜山税関に持ち込まれるなんてどう考えてもおかしなことです。



あとは推測するしかありませんが、もしかしたら税関側は「もしかしたら盗品かもしれない」とわかって上であえて通過させたのではないでしょうか。



と言うのも、もし調べて盗品だとわかって日本に返還したら、そちらのほうが国内で非難される可能性があるからです。つまり、国民世論を考えて「盗品を通したほうがよい」と判断した可能性が否めないということです。



また、今回はプロ窃盗団の「みごとな」仕事ですので、当然のこと、そのやり口などが報道されるべきですが、ネットで調べてもどうも具体的にわからないのです。これは韓国側から発表されていないと考えてもいいのかもしれません。



窃盗団のほうも事前に調べて「この仏像なら日本に持ちこんで換金できる」と踏んでいたのではないでしょうか。つまり、この仏像は単なる美術品ではなく、「反日」を象徴したものであるからこそ、韓国では「正義」としてほかのターゲットより「仕事」がしやすいと考えたのではないかと思います。



では、そこにどういった正当化の論理があるのでしょうか。



まず、朝鮮は日清戦争で日本が中国に勝つまで中国の「属国」でした。その場合、文化の流通は基本的に中国から韓国へと流れます。また、日本も同様に中国から多くの文化を受け継いできます。



ただし、形態が少し違うのです。


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朝鮮の場合は「属国」なので、好もうが好まないが否応なく中国の文化を受け入れざるを得ませんでした。中国から文化を受け入れるのは国を守るための「防衛」の手段でもあります。拒否すれば何をされるかわからないのですら当然です。



それに対して、日本にとって中国は「海の向こうにあるあこがれの対象」で、日本人は命がけで使者を派遣して中国文化を学びました。好奇心や向上心が原動力になっています。




当時の日本にとって朝鮮半島は「中国の延長」です。「目的の地」ではなく、あくまで「目的の周辺」でしかありませんでした。



でも、韓国人はそうは考えていません。「中国文化は朝鮮半島を経由して日本に至った」と考えており、「日本は朝鮮に学んだ」というのが多くの韓国人の認識です。



たとえば、韓国では、稲作は朝鮮半島から日本に伝わったと考える人が多いのですが、実はもともと南西諸島から北上しているので、中国→沖縄・南西諸島→九州→全国と拡がったものです。



この場合、「稲作」は「文化」の比喩です。もしかしたら日本史で「朝鮮半島から稲作が伝わった」と習った方もいるかもしれませんが、それは複数の研究で否定されています。



ところが、これに反して、明らかに中国→朝鮮→日本となっているものがあります。陶磁器です。



続きます。



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