今回のテーマは「発音」です。
私も発音は苦手なのですが、英語の指導者を目指している以上そんなことは言っていられないので、関連書籍や論文はかなり読み込み、専門家による音声学や発音セミナーも時間を見つけて出席してきました。
いろいろ調べているうちに気づいたのは、英語の発音は「発音の仕方を知っていればできるようになる」というものではないことです。たとえば、英語音声学の一流の学者の中にも発音が堪能でない方もいらっしゃいます。
「音のしくみがわかる」と「音を出せる」のあいだには大きなギャップがあります。単なる訓練で埋められないものがあると考えるべきでしょう。
1つの仮説として浮かんだのが、筋力の問題です。
発音するのは、口唇筋、舌筋、喉、横隔膜などの筋肉が必要ですが、日本人はその筋力が弱いのではないかということです。
日本語の発話では通常こういった筋肉はさほど重要ではありませんが、英語は日本語より子音を強く発音せねばならないので、上に挙げたような筋肉群の筋力を日本語より多く使います。
そこで、私は歯科大を通じて論文を手に入れたり、Sally先生とともに口腔の専門家に話を聞きに行ったりして、そういった分野について調べました。
そこで、最初の意図とは違った驚愕の事実を知ることになりました。
「驚愕の事実」が何かというのはこれからも繰り返しセッションでご説明していこうと思いますが、いずれにしても最初の仮説が正しいようだということはわかってきました。
細かいところは省きますが、私たちは日本人学習者に交通する発音の弱点を3つ選び、これまで調べたことを元に弱点克服の訓練法を作ることにしました。
今回は、Sally先生に個別に診断して、3つの訓練法のどれをやってもらうかと指示してもらいました。
人によっては3つともだいたい問題ない方もいますが、ほとんどの方が弱点を抱えており、またその多くの人が2つないし3つにわたっています。
しかし、逆に考えれば、そういった明らかな弱点を抱えている方はその部分を強化すればこれから発音が著しくじょうずになる可能性があります。1か月続けるのは大変だとは思いますが、ご参加なさったかとはぜひ辛抱強く続けてください。
また、上で述べた「驚愕の事実」によれば、この訓練によって顔の様子がだいぶ変わってくるはずです。訓練前の写真をあらかじめ撮っておき、1か月後にどのように変わったかを比べると、いろいろな気づきがあると思います。
次回の第10回セッションは6月23日(土)午後1時15分~2時45分の予定です。場所は東京都千代田区です。参加費は3000円(学生2500円)です。
まだ参加したことがない方も、ぜひお気軽にご参加ください。お申し込みやお問い合わせはこちらからお願いします。
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