
中洲川端のなつかしい雰囲気を楽しんだあと(まさか、この十数時間後に火事になってしまうなんて)、天神へと向かう。
やがて、中州と天神のあいだを区切る那珂川が見えてきた。
福岡の中心地は天神と博多駅前、そのあいだの三角州である中洲と分けられる。天神はおしゃれなショッピング兼オフィス街、博多駅は交通の要、中洲は歓楽街で飲み屋や食べ物屋さんが集まっている。
橋を渡るとおしゃれできれいな建物が見えてきた。アクロス福岡というビルだが、何のビルかわからない。
外から見ていてもわからないので、とりあえず入ってみた。どうやら上がオフィスで下がショッピング街といった感じだ。
中の空間の作り方が大胆でおもしくかったので、しばらく中を歩き回った。おもしろいが、ちょっとバブリー。
あと30分で約束の時間になったので、待ち合わせ場所へ移動することにした。

翌日は1日じゅう仕事。翌々日に帰京だが、飛行機の時間までまだ間があったので、福岡市博物館に行くことにした。志賀島で見つかった金印が展示されていることで有名な博物館である。
福岡市博物館はひとまわりすると、福岡の歴史が古代から現代までわかるようになっている。千葉県佐倉市にある民族博物館のまさに福岡版だ。民族博物館は丸1日使っても全部見るのは難しいが、市立博物館はコンパクトに出来ているのでごく短時間でまわれる。
ここの看板スターは言うまでもなく金印。文字どおり金看板だ。常設展示され、なんと200円で見られる。
最寄り駅は地下鉄の西新(にしじん)。駅の海側は文教地区、陸側は商店街になっている。文教地区は新しい街で、きれいな町並みが続く。
途中で九州屈指の名門校、県立修猷館高校が。
修猷館は福岡藩の藩校からの伝統がある(市博物館で知った)、折り紙つきの名門校である。でも、イメージとちがい、西神の街に調和したモダンな作り。
そのとなりに西南学院大学。女性がきれいだといううわさを聞いていたのでちょっとだけ期待。いや、考えてみると大学は春休みだ。ざんねん。
さらに行くと、大きな高層マンションがあらわれた。東京で言えば佃島とか月島みたいな感じ。すごいなあと見とれていると、目の前にサザエさんの4コマ漫画。なんで?
「サザエさん発案の地」だそうです。・・・発案?
そういえば、このあたりは埋め立て地なので、もともとは海岸のはず。・・・と考えたが、サザエさんとつながりそうもないので、先に進む。
すると、遠くに見えていた高層マンションが目の前にどんとあらわれた。
「でかー」と上を見て歩いていると、段差につまいずいてしまった。犬を散歩させている女性が横を通る。見られたかな。
さらに進むと目的の博物館らしき豪奢な建物が見えてきた。
開館までまだ時間があったので、ぶらぶらした。市立博物館とは思えないほどすごい。となりには市立図書館。こちらもすごい建物だが、今回は時間がないので、次の楽しみにしておこう。
開館時間になったので、建物へ向かう。
中もすごく広く、一等地なのにすごくぜいたいなつくりである。福岡市ってお金持ち?
売店に金印のレプリカがあった。気持ちはがぜん盛り上がり、「金印見るぞ!」と勢いこむ。展示は2階とのこと。階段を上ると、特別展示でポンペイ展をやっていた。
ポンペイって何だっけ?インド?あれはボンベイかとひとりボケしてみた(今はムンバイですね。知ってます知ってます)。
入り口でお客さんが「これまでどれくらいお客さん来たの?」と係員に聞いていた。「知りませんけど、テレビでは7万人って言ってました」とのこと。百万人都市であることを考えても、けっこうな人気だ。
ポンペイは古代イタリアの都市で、火山の噴火のため街全体が火山灰で覆われ、滅亡した。その後、発掘されて、古代ローマ人の生活が生き生きと再現された。ほとんど後世の歴史家のために滅んだような都市である。
時間あるし先に見るかと、券を買った。いつものように音声ガイドを借りて見ていると、ぜんぶ見終わるのに2時間近くかかってしまった。意外とおもしろかった。
これ以上のんびりしていると飛行機に乗る前に食事ができないので、急いで券を買って常設展示コーナーに入った。
金印と感動の対面。機会があったらぜひご自分の目で味わってください。
博物館を出て、駅に向かう。途中で食事ができるところがないかと思っていると、来るときに見た西南学院大の反対側に大学のカフェテリアがあるのがわかった。
和定食470円。おいしゅうございました。
さて、西新から福岡空港までは1本で行けるアクセスの良さ。
さようなら福岡。また来るね。