続けて、英文法をやる意味について考えます。
英文法は英語を身につける手段です。それは間違いありません。
手段をいくら磨いても、実力じたいがアップするかどうかは、実際のところわからないと言わざるを得ません。
では、英語を身につける手段である英文法を、英語を身につける1つの方法に変えてしまうというのはどうでしょうか。
うん・・・・それなら、たんなる英文法のための英文法にはならず、英文法を勉強する=英語力をつける、ということになるはずです。
では、具体的にどのようにすればいいのでしょうか?
私が大学院で勉強しながら悩んだのはこの部分です。で、1つの答えを出しました。それは・・・・
日本語にはない英語の現象を理屈で覚える!
・・・・ということです。
「そんなの当たり前じゃん」と思った方もいるかもしれません。
その方はそうとう英語に苦労して、そこまで行き着いたのだと思います。ご尊敬申し上げます。
私は大学院に入るまで、それに気がつきませんでした。頭が良くないのかな?
・・・・まあ、それはそれとして、1つ具体例を出しましょう。
日本語は語順が自由な言語だと言われることがあります。
ただし、「語順が自由」と言っても、単語を好き勝手並べていいわけではありません。「が私に学校行く」は日本語ではありません。「私は」という名詞+助詞の組み合わせは絶対的なものです。
「学校に私が行く」も「私が学校に行く」もOK。「私が行く、学校に(は)」も話し言葉なら許容してもいいかもしれません。
これはどういうことでしょうか? なぜ名詞+助詞は絶対的で、それ以外は自由なのでしょうか?
なぜなら、日本語は助詞が名詞の役割を決めるからです。
かたや英語は? 英語には助詞はありません(前置詞は日本語の助詞に対応する部分がありますが、ここでは考えないことにします)。
では、なぜ単語の役割がわかるのでしょう?
それは、英語では、「最初に来た名詞は主語と考える」という基本ルールがあるからです。
最初にThe catと言ったら、それは日本語の「(その)ネコが」という助詞をプラスした意味になるからなのです。
同様に、I saw the cat・・・などと動詞のあとに来た名詞は、「(その)ネコを」という、やっぱり助詞をプラスした意味になります。
つまり、英語では、語順が日本語の助詞と同じはたらきをしているわけです。
ここに、英文法を単なる手段に終わらせないための大きなポイントがひそんでいます。