事務所の玄関のインターホン
の音(ファミマメロディー♪)
が鳴りそっと扉を開けると…
「兄やん、きたでぇ‼
2年半振りやでぇ~」
と例えるなら…めっちゃ元気な
Dr.スランプのアラレちゃんの
様な人が立っていた。
「かっ、勧誘なら結構です」
そう言って視線を落としつつ
そっと扉を閉めようとすると
「しっ、しめたら…
しめたらあかんがな~」
まるで、JOJOに出てくる
スタンド使いの様に、奴は
狭い扉のわずかな隙間から
玄関の中に入ろうとするでは
あ~りませんか。
まさに「一進一退」の攻防を
繰り広げながら、まるで時が
止まったかの様な永遠の押し
問答をしながらも、薄れゆく
記憶の中で奴が最後の手段で
差し出したものは…
「お土産やでぇ~
和歌山電鉄、たま駅長の
あめちゃんやでぇ~」
「お入りくださいっ(敬礼)」
まるで…大統領を出迎える某国の
警備兵の様な敬礼をするねこ店主。
(※あえて荒い画像にしときました)
それが夢か、幻か…というくらいに
完全に意識が飛んぢゃってる状態で
玄関に佇んでいると、事務所の奥
から奴の声がした。
「えぇ~からはよ
中に入りなはれや」
ハっ…として我に返った私は
玄関に AK-47 カラシニコフ
(自動小銃)を置いて事務所の
奥に向かったのだった。
まぁ、ここまではいつもの妄想
なのであるが、二年半振りとは
思えないくらいの彼女の親しみ
やすさは、恐らく…自然の多い
田舎でのびのびと暮らしてきた
中で育まれた「大らかさ」なの
であろう。
この様な「疑うことを知らない」
純粋なタイプの人は、都会の水
や人間関係に苦労し、心が疲れ
傷付いてしまうものだ。
そんな彼女も例外ではない。
彼女との二年半前のセッション
のことを、おぼろげながら少し
思い出してきた。
そうそう、いつも笑顔で懸命に
頑張る彼女は、とても責任感が
強く、曲がったことが大嫌いで
ついつい会社の人には、正直に
言ってしまうタイプ。
良かれと思って言った事が裏目
に出て、彼女の評価が真っ二つ
に割れてしまい、結果的に社外
の関連企業への出向という辞令
を受けるが、これを切っ掛けに
退職するか、出向するかどうか
で当時、悩んでいたのだった。
ただ、社会というジャングルで
生きて行くには「正論」だけで
は「長生き」は決して出来ない
のかも知れない。
やはり、ある程度の人間関係は
作らないといけないし、上手く
やっていく為に、時には…自己
主張して、時には…長いモノに
「あえて」自分から巻かれる事
も必要。時には…見て見ぬフリ
をし、時には…共にサボり共感
を得て、時には…切磋琢磨する。
彼女は決して悪くないが、社会
やヒトの心には「様々なモノ」
が潜んでいるとっても恐ろしい
場所であるのは間違いないので
少しだけ、タフにならねばなら
ないのかも知れない。
成長の為に必要な別れと出会い
を邪魔するものは依存と執着に
伴う恐れや孤独。それらを乗り
越えた場所に「新しい景色」が
目の前に広がるのだろう。
恐らく、それが彼女にとっての
今世の人生の課題なのだ。
彼女の心がこれ以上傷付かない
様に、彼女の守護霊様が下さる
「イメージ」を言葉にし、少し
だけ耳の痛い話もしつつご本人
にお伝えをしていくことにした。
さて、二年半前…ねこ店主が
そんな彼女に伝えたあまりに
シビアなアドバイスとは?
遥か遠く和歌山からやって来た
アラレちゃんの運命はいかに?
つづく







