迷いを断ち切る時【第1話】 | 【大阪・梅田】ねこ店主のひとりごと

【大阪・梅田】ねこ店主のひとりごと

ねこ店主のおばかさんでちょっと不思議なひとりごと。

ある日、常連さんが…

企画の「パスタ付セレブコース」

で指定してきたパスタは…

「ウニのパスタ」

 

(※イメージ)

 

 

このむちゃ振り(?)に迷わず…

「原価的に無理でーす」と返事したが

料理人の魂に火が付いてしまったのか

何故か「ウニ風味の何かを作るっす」

と付け加えてしまった。

 

さてここからが問題。

 

早速、ウニ味の作り方をネットで調べた

ところ、ポピュラーだったのは…

「プリンに醤油」だった。

 

確かにそれっぽいけれど、一般の意見

では普通にプリンに醤油をかけた時の

その味は…まさに

 

「プリンに醤油をかけた味」だそうだ。

あははははは(笑)

 

 

しかし、あるネット記事で…

「プリン専用醤油」

なるものを発見した。

この醤油をプリンにかけると…「ウニ味」

になるらしい。

 

 

老舗醤油屋さんとヴィレッジヴァンガード

がコラボして販売しているところまでは突き

止めたので、ネットで注文しようとしたが…

 

どうやら売り切れのようだった。

 

 

 

いやいや…料理人たるもの、都合のいい

醤油に頼っていてはいけないZ(ゼ~ット)

「迷いを断ち切り」

一般的な食材と、調味料で「ウニ味」を

作ろうと決心したのだった。

 

 

 

 

その日…男はスーパーに行き、思いつく

限りの材料を買い漁り始めた。

何としても再現しなければならないという

料理人の「プライド」がその男を突き動か

していたのだ。

 

これは、ある男が人工的に「ウニ味」を

作り出す(?)までの壮絶な戦いの記録

である。

 

プロジェクト

「え~っくす」

 

(※前もこんな感じしてたなぁ~と思いつつ)

 

 

まずは…

■ぷっちんプリン

■たまり醤油

■アボガト

 

 

別のスーパーで

■たらこ

■生クリーム

■鶏卵

■男前「特濃」ケンちゃん豆腐

■しめじ

■ターメリック

 

 

 

まず、アボガトとぷっちんプリン

そして、特濃豆腐を同量用意して

混ぜてから醤油をかけて味見。

 

「おぇ~」

 

際立つぷっちんプリンの甘味の波

が押し寄せて、アボガトよりも豆腐

の大豆が「オレオレ~」と主張する

という不味さ。

 

 

ぷっちんプリンと豆腐を少なめで

アボガトと醤油を多めにしたが…

 

 

「おぇ~」×2

 

 

ぷっちんプリンの甘く切ない感じを

拭い去る事は出来ず、マヨネーズ

を少々投入。

 

マヨネーズの自己主張も彼等と

負けず劣らずで、まるで…

国会の予算委員会でもみくちゃに

なっている国会議員のおじさん達

と言った感じ。

 

 

こうなったら…内閣不信任案提出と

言わんばかりに、天下の宝刀である

「たらこ」投入。

すかさず「生クリーム」と「卵黄」さん

も加勢すると…そこに広がったのは

 

 

 

定番「たらこクリーム風味」

(※普通に美味しいやんか~)

 

 

 

もはや、本題の「ウニ味の攻防」など

どうでもいいやんという事になり…

 

常連さんへは「経緯の説明」と共に

ぷっちんプリンと特濃豆腐のせいで

予定変更を余儀なくされた旨を…

 

 

「アボガトとたらこ

のクリーム仕立て~」

(※心の中ではドラえもん風に…)

 

 

と伝えると、「たらこ好きやで~」

と慰めのお言葉を頂戴し、すっかりウニ

はどこいってん?という感じでお作りした

のがこのパスタ。

 

 

 

 

 

 

 

 
結局…ウニは何処にいったのやら?という
 
「しめじと水菜の
        アボガトたらこ
                   クリーム」
 
 
ペロリと完食され、僕も同じものを食べた
のではあるが…確かにそこそこ美味しい
味ではあったのだが、最後まで何味か?
良くわからないという始末。
 
結果的に、普通にウニを仕入れるのと
変わらないくらい原価を使ってしまって
このザマかいなと凹みつつ…
この「ウニ味企画」は、僕のパンドラの箱
にそっとしまう事にしたのだった。
 
 
 
さて今回の
「迷いを断ち切る」
というお話。
 
実は…
パスタはあんまり関係ないZ(ゼット)
というとても真面目なお話なのです。
 
それは次回の講釈で…(笑)
 
 
 
 
つづく