ある日、常連さんが…
企画の「パスタ付セレブコース」
で指定してきたパスタは…
「ウニのパスタ」
(※イメージ)
このむちゃ振り(?)に迷わず…
「原価的に無理でーす」と返事したが
料理人の魂に火が付いてしまったのか
何故か「ウニ風味の何かを作るっす」
と付け加えてしまった。
さてここからが問題。
早速、ウニ味の作り方をネットで調べた
ところ、ポピュラーだったのは…
「プリンに醤油」だった。
確かにそれっぽいけれど、一般の意見
では普通にプリンに醤油をかけた時の
その味は…まさに
「プリンに醤油をかけた味」だそうだ。
あははははは(笑)
しかし、あるネット記事で…
「プリン専用醤油」
なるものを発見した。
この醤油をプリンにかけると…「ウニ味」
になるらしい。
老舗醤油屋さんとヴィレッジヴァンガード
がコラボして販売しているところまでは突き
止めたので、ネットで注文しようとしたが…
どうやら売り切れのようだった。
いやいや…料理人たるもの、都合のいい
醤油に頼っていてはいけないZ(ゼ~ット)
「迷いを断ち切り」
一般的な食材と、調味料で「ウニ味」を
作ろうと決心したのだった。
その日…男はスーパーに行き、思いつく
限りの材料を買い漁り始めた。
何としても再現しなければならないという
料理人の「プライド」がその男を突き動か
していたのだ。
これは、ある男が人工的に「ウニ味」を
作り出す(?)までの壮絶な戦いの記録
である。
プロジェクト
「え~っくす」
(※前もこんな感じしてたなぁ~と思いつつ)
まずは…
■ぷっちんプリン
■たまり醤油
■アボガト
別のスーパーで
■たらこ
■生クリーム
■鶏卵
■男前「特濃」ケンちゃん豆腐
■しめじ
■ターメリック
まず、アボガトとぷっちんプリン
そして、特濃豆腐を同量用意して
混ぜてから醤油をかけて味見。
「おぇ~」
際立つぷっちんプリンの甘味の波
が押し寄せて、アボガトよりも豆腐
の大豆が「オレオレ~」と主張する
という不味さ。
ぷっちんプリンと豆腐を少なめで
アボガトと醤油を多めにしたが…
「おぇ~」×2
ぷっちんプリンの甘く切ない感じを
拭い去る事は出来ず、マヨネーズ
を少々投入。
マヨネーズの自己主張も彼等と
負けず劣らずで、まるで…
国会の予算委員会でもみくちゃに
なっている国会議員のおじさん達
と言った感じ。
こうなったら…内閣不信任案提出と
言わんばかりに、天下の宝刀である
「たらこ」投入。
すかさず「生クリーム」と「卵黄」さん
も加勢すると…そこに広がったのは
定番「たらこクリーム風味」
(※普通に美味しいやんか~)
もはや、本題の「ウニ味の攻防」など
どうでもいいやんという事になり…
常連さんへは「経緯の説明」と共に
ぷっちんプリンと特濃豆腐のせいで
予定変更を余儀なくされた旨を…
「アボガトとたらこ
のクリーム仕立て~」
(※心の中ではドラえもん風に…)
と伝えると、「たらこ好きやで~」
と慰めのお言葉を頂戴し、すっかりウニ
はどこいってん?という感じでお作りした
のがこのパスタ。




