冷え込んでいる土曜日のニューヨーク。
土曜出勤は、通勤ラッシュもなく、のんびりと・・・
「このBitch、ふざけるなっ!
」
へっ?!?!?
車両の中央の席に座っていた こりんごの左進行方向側の席から聞こえてきた声。
ぜ、全然 のんびりじゃない朝の地下鉄。
ニューヨークじゃ、カッとしやすい気性の人が多いのか、パブリックで怒鳴り合いの喧嘩って、よく見かけるんですが、
えっ!
40代くらいの黒人女性が、いきなり隣に座っていた60代くらいの白人女性を殴りかかり、

えぇぇぇっ!


飛び上がって逃げ立ち上がる 白人シニア女性の首根っこ掴んで、その後ろから、何度も殴り続けている・・・
人間、予想外の事が、目の前で起こると、ただ呆然としてしまうもので・・・
あんな勢いで殴られたら、痛いだろうと気づければ、他人など殴れないのに、
どんな理由であれ、他人に、しかも自分より弱い人を殴るって、これは夢か?
喧嘩の隣り合わせにいた人たちが、その黒人女性を取り押さえた、
白人シニア女性から引き離されてもなを ジタバタしている黒人女性、
シニア女性は、
「クレイジーだわっ!」
と殴った女性から逃げるように離れ、反対端の車両まで避難、
シニア女性の ひたいからは、出血が見られた。
殴った女は、
「警察でもなんでも呼びなさいよ!
あの女が悪いのよ!!!」
しかし、暴力で、相手に怪我を負わせている以上、どう言う理由であれ、その殴った彼女が加害者で、警察に逮捕されるのも彼女である。
MTA(NY地下鉄)職員が、彼女に事情聴取っぽい感じで取り押さえていた。
「警察を呼べって言ってるでしょ!
警察呼んでハッキリさせてやる、悪いのは、あの女だって!
私の娘が目撃者よ!」
えぇぇぇっ!
娘いるのに、その娘の前で、他人を殴るって・・・
ありえないっ!
そこには、何も言わずにただ、その状況を黙って見ている、7歳前後の可愛らしい、でも その加害者の娘であろう女の子が立っていた。
子供って、親の背中を見て育つものだよね。
その女性の、教育のなさ、道徳心のなさで、あの子の人生って、どうにでも曲げられてしまうのかなっ・・・。
幼児虐待とかされてないかな・・・
って、
アタシは、親にもなった事がないし、子育ての経験なんかないから、何とも意見出来ないんだけれど、
とっても悲しくて、やるせない朝だった。
こう言った、暴行事件や、喧嘩、迷惑行為が地下鉄で行われると、Police Investigation (警察の調査) が行われるので、しばらく電車は動かなくなる。
警官が呼び出されるアナウンスが流れ、警官がやって来て、問題を起こした加害者と被害者が、乗っていた車両から降ろされない限り、電車は動かない。
皆、事件の噂をしつつ、あ〜あ〜、遅刻だわと愚痴をこぼし始める。
アタシも、遅刻で ございます。
やっと警官が駆け付け、騒いでいた加害者は警官に車内から降ろされ、
電車は、何事もなかったかのように動き出す。
しばらく、その事件のウワサをみんなが口にして、
どうやら、ウワサに寄れば、隣の白人シニア女性が、コーヒーを黒人被害者に こぼしてしまったらしい。
それだけのことで、暴行を加えるのか?!
しかも、子供の目の前で・・・?!
次の駅から乗って来た人は、そんな騒ぎも知らずに、待たされた電車に乗り込んで、
また、事件を目撃した人も、それぞれ、それぞれの駅で下車していき、
しばしの 非日常事件から、何もなかったように、日常に生活に戻っていく。
結局、20分の遅刻。
ボスには、地下鉄から、事情をすでにメッセージしておいたので、
出勤するなり、
「誰が誰を殴ったって?
何で殴ったんだ?
えぇ〜、子供の前でっ!
ひどい話だ!」
もう、根掘り葉掘り。
人は、噂話が好きだよね。
多分、今朝の目撃者たちも、それぞれのオフィスや、デートなどで、そんな噂話に花が咲いた朝だったのかな?
ニューヨーク、雨交じりの雪が降ってるよ〜。


