アメリカで、勝ち組みになるための必勝方を見た。
それは、まさに、プロ野球選手会会長 古田捕手をしのばせるほどの頭脳プレイだった。
「少年ナイフ」
このバンド、日本で そこそこ売れたのだろうか?
私は、名前だけは何となく聞いたことはあったが、まったく知らなかった。
こちらでも人気の出たパフィーと 同じ構成の、女日本人2人組みバンド。
パフィーの亜美、由美は、かわいい。 かなり外見で売れた面もあるだろう。
だが、この少年ナイフは、お世辞にも カワイイなどと言えない。(しかも もう若くもなさそうだ。)
パフィーの楽曲は、奥田民生が提供し、プロデュースしていて、いい感じ♪
だが、少年ナイフは、オリジナルではあるが、寿司のネタを並べた、ネタまがいな曲が多い。
例えば、他に「マンゴージュース」と言う曲は、「♪I like Mango juice at the Indian restaurant.」 (私も、マンゴーラッシー注文するけどさ、インデアンレストランで・・・)
しかし、パフィーと違って、楽器(ギター、ベース)を弾き、いちおうバンド形式である。
その上、あのNirvanaと一緒にツアーを回ったりしていたのだ!!!
やはり、見ておくべきライブである。
昨夜のチケットは、15ドル、しかし当日券を買った私は17ドル払わされた。
Sleater Kinneyの20ドルは安いと思うのに、このバンドに17ドルも払うのかと・・・
遅めの午後11時~のスタート、前座のしょうもないアメリカ人バンドが、私をイライラ疲れさせ、前座がこれじゃ、と一抹の不安が過ぎり、帰りたいと思った。
でも17ドルも払ってしまったから・・・
怒りがピークに達するのも無理はない、彼女等が出てきたのが午前1時である。
私は、ここNYで、何件か日本人バンドのショーを見たことがあるが、観客は友達であろう日本人ばかり、英語の問題もあって、アメリカ人には なかなか受け入れられなかったのが現実。
ただ、このショーは、8割以上がアメリカ人の観客だった。
失礼ではあるが パッとしない 平凡な日本人の彼女らが登場。
さあ、どんなショーを見せてくるのか?
結果は、私の惨敗。
ショーは終始、大盛り上がり!
彼女等が披露した曲は、
「オイスターポイズン」 「スパムメール」 「ミステリアス ドラッグストア」 「ラバーバンド」 「ESP」 などなどと、まあ、アメリカ人の笑いのツボをつきつつも、
「♪ラバーバンド!ラバーバンド!ラバーバンド!!」アメリカ人の観客も一緒になって歌ってた。 (輪ゴム!輪ゴム!って、これで いいのか?)
「オイスターポイズン」では、「牡蠣のタタリは恐ろしい!」と完全なる日本語で歌っていたので、あろうことに私もププッと吹いてしまった。
全く理解していないアメリカ人を横目に、優越感のような、悲しいような・・・
違った意味で、メッセージ性の強い歌ばかりだった。
うまいとは言えないギター、ベースを弾き、ロックスター並のパフォーマンスをするが、それが様になっていない、またそれがまたコミカルでウケるのである。
英語も、私に毛が生えたくらいの、日本語英語だが、観客、よろこぶのなんの。
マークが言っていた。 英語なんて聞く耳をもては、単語並べただけで通じるものだ、でも、たいていのアメリカ人は、躊躇して喋る私たちの出来そこない英語に、聞く耳持たずなだけだとか。
観客は、少年ナイフが、たとえ 完全なる英語を話さなくとも、何を話しているか聞き取りたいと その耳を傾けているのである。
逆に、彼女等は、その英語を個性にしているようにすら思った。
そして、アンコール曲は、NY出身の超人気バンドだった「ラモーンズ」を披露。
これは、彼女等の英語がわからなくとも、誰もが知ってる、誰もが口ずさめる、誰もが好きな歌である。 NY大物バンドを歌うことで、NYのファンを楽しませている。
彼女等のコミカル且つシュールなその単純な楽曲、日本人の到底ドラムなど叩けなさそうな、カワイイ、でも実はスゴ腕のドラマー起用。
これら全てが、計算ずくであっと様に思えてならない。
たかが日本人女の子バンドに、モッシュピット(ステージの前で、観客が暴れる場所)が出来てしまうほどである。
牡蠣の毒について熱唱して、日本で受け入れられなくとも、そこには、計算高い、アメリカンドリーム必勝方が隠されていた。
古田選手、最近、日本人プレーヤーが続々とメジャーリーグに 押し寄せていますが、日本のプロ野球はどうですか?
あなたの、頭脳プレイ、もう一度 拝見したい今日この頃です。