【入院俳句ダイジェスト版2025】「凍月〜抗がん剤と戯るるナース〜」楓摩ゆみ | 世界畜産動物福祉ランク最下位Japan、遅れ過ぎやろ?!《元ナースの動物愛護と白血病のブログ》

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✰10/4血液内科病棟退院1年+214日目、生存中。♦️Japanは世界畜産動物福祉ランクが最下位のGランクです。♦️10/4迄休みます








画像/アストロアーツ






急性骨髄性白血病に罹患/闘病中に詠んだ入院俳句


凍月〜抗がん剤と戯るるナース〜楓摩ゆみ




✰作者(動物愛護活動家、元ナース)は抗がん剤治療の為、2024年10月2日から12月31日まで、血液内科病棟へ入院。2025年1月1日から同血液内科病棟はリニューアルした病院へ吸収されました。作者は抗がん剤治療第3クール後半から第4クールまで、リニューアルした病院で治療を受けました。



前書きにかえて/無季俳句

新病棟では、毎日がロシアンルーレットでした。血液内科からではない病棟から配属された、マイルールで動く看護師さんたちに翻弄されました。



「ロシアンルーレット」

リボルバーに看護師と云ふ弾三発




本編50句

▼抗がん剤治療第3クール後半に詠んだ13句


元旦や轟音の室(へや)に目を覚ます

粉砕機より救ひし雛とゐる二日

おとうとの頑張れメール初茜

点滴や窓馳落つる寒の雨

ルートに気泡あまた小暗き冬の雲

無菌室の灯り見てゐる七日かな

無明世界牛鍋食らふ人らかな

寒晴や鳥の風切の細部迄

リハビリやひねもす寐たる冬の山

無菌エリア獄所のごとき寒夜かな

無菌エリアシャワーで頂く初湯かな

明日消えてなくなる部屋の寒夜かな

無菌室患者娑婆へ出さるる寒九かな


▼3回目の退院中に詠んだ9句


街中より上がる冬月娑婆のいろ

蕾あまた山茶花もわれも寒の内

冬月が見遣れる方に夜明けかな

春満月雛は地獄に生まれけり

寒の雨去る芥(ごみ)提ぐる人が来て

家計座礁山茶花汚く街に咲く

寒の花壇狐のあたま埋まりけり1/22(岐阜県関市小瀬)

雑巾色の保護鶏あゆむ冬日向

無菌室の姉にメールの寒見舞





▼抗がん剤治療第4クールで詠んだ28句


春立ちぬ無菌室へと舞ひ戻り

無菌室に着切雀春立ちぬ

笹鳴や独り立ちせぬ看護師ら

ラポール無き巡回去りて余寒かな

蝶行けば雀食ひつく三叉かな

虻の昼リハビリ師われに打たれけり

血管はエア食はされてばかり薄氷(うすごほり)

ミス一つナースが敵に冴返る

ミスの山明るき春のナースかな

トリガーのナース彷徨く二月かな

立春のエア血管へ駆込みぬ

狼も羊の寝顔春の夜

引越し児涙まみれの雨水かな

羽コートに合はぬ死に方春の鶏


「猫の日」に詠む

夕闇の空地に浮かむ子猫かな

秋風や眼前の猫われを見ず

地獄花猫の子二匹さまよへり

鼬来て落として逃げぬどぶ鼠

雪消月大阪の夜に白き落つ

凍月や抗癌剤と戯るるナース

看護師に捨て置かれたる日永かな

春暁の血抜く押しかけナースかな

留置カテーテル駆血されけり春灯

春の夜や轟くままの無菌室

二夜目は転倒したり床凍つる

ニット帽より尼僧のあたま朝鏡

膳に乗り無菌室入り雛あられ

春の雨看護師われを忘れけり




後書きにかえて/無季俳句

抗がん剤治療第1クールから第3クール前半迄を闘った病棟は、地上から消えました。建物が無くなった以上、記憶に置いておいてはいけないと思えて来ました。



「前血液内科病棟消ゆ」

解体作業わが闘病を無きに成し