少し前にThreadsに載っていた「老害」についてのコメントを見て急に15年以上前に会った叔母の友人の方々のことを思い出して記事を書いています。
 
次々と美味しい料理が出てくる中、ひとりの女性(当時75歳くらい?)があまり食べていないことに気づきました。となりにいた女性はご家族に女優さんがいらしてご本人もとても綺麗な方でほっそりしていました。その方があまり食べていない友人に「相変わらずお上品ね。お酒もやめたの?」と聞いていました。聞かれた女性は「最近 食欲がなくてお酒もおいしくないの。病院の先生は『これでやっと痩せられましたね』なんて軽口たたくのよ。頭にきちゃった」と笑いながら話していました。
 
割腹のいい毛皮のロングコートを着てあらわれたいかにも只者じゃない感がある女性が「私は今でこそこんなだけど昔は一番年下だったから、みんなに『ねんね』なんて言われてからかわれたのよ」と言っていました。そして女優の加賀まりこさんの話になり「あのコも若い頃から私たちによくひっついていたわね」と話していました。皆さんはイタリアで知り合った後、日本に戻って映画関係のお仕事をしていたそうです。六本木はもう半世紀前からの自分の庭という雰囲気でした。
 
最後にお会計になった時、みんなで割り勘にしようという話になりました。それで「いつもやっている物々交換で」と言ってみんなが持っている持ち物や洋服やアクセサリーなどで「じゃ 私はこの指輪」とか「私は今日コートを脱いでタクシーで帰るからマイナス5万円で」のように話しながら大笑いをしていました。6人もいて大笑いしていたらさぞ迷惑だと思われるかもしれませんが、窓際のスペースは6人が一緒に座っていると個室のようになっていて、奥の席からは見えないし声も聞こえづらかったようです。
 
そして最終的にあまり食べていなかった女性の持ち物やアクセサリーをみんながほしがって、その方は10万円ほどもらってそれぞれは「こんな指輪をいただいたんだから8万円払う」とか 私にも「〇〇ちゃん(私)そのヴィトンのバッグ 3年後にちょうだい。今前金渡しておくわ」などと言って結局、私とあまり食べなかった女性はまったくお金を出さず、唯一の男性が最後に「物々交換終わった〜? じゃ 俺は姐さんの毛皮のコート50万で買うわ」と言って全部の支払いをして、さらに毛皮のコートをつかんでタクシーを呼びに外に出て行きました。
 
唖然としながらも楽しく食事をすませた私は、すぐ近くの叔母の家に歩いて帰ろうとしました。皆さんは「その前におトイレ」と言って、あまりお食事をしなかった女性が一番に行くように促しました。その方がお手洗いに行った隙にみんなが私に
 
今日はね、あの人を励ます会だったの。ご主人から彼女は末期癌だと聞いていたんだけど本人には告知していなくてね。「彼女がずっと身につけていた素敵なものを自分が亡くなった後に形見分けで人に渡すより、仲が良かった私たちがねだってあげたと思う方が本人は幸せだから。」ってご主人が言うからあんな風にしたの。

と教えてくれました。(続く)

 

 

 

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