私がアメリカの大学院留学を決めた時、母はとても喜んでくれました。
「日本語を教えながら無料で大学院に通える」というプログラムに参加し、名もないジョージア州の小さい大学で日本語を教えながら修士を取りました。
その後、「編入試験を受けて博士課程に行きたい」と言った時、病床の母は、私が候補にあげた大学院の中で、ニューヨークにあるアイビーリーグの大学を強く薦めました。
母はアメリカの大学院のことをよく知っていたわけではなかったので、おそらく自分が知っている(聞いたことがある)大学で、大都市(ニューヨーク)にある学校が一番いいと思ったのでしょう。
そのことをアメリカで大変お世話になった(後に恩師となる)アイビーリーグの先生に話すと、私が第一希望にしていた ボストンの大学の方を薦められました(そのことについて書いた過去記事はこちら)
そしてボストンにある私立大学に行ったのですが、結果的にはこの選択はとてもよかったです。
ただ、母が生前、薦めていた大学にも未練があったので、その大学の修士課程のコースをもう一度 取ることにしました。
そういうわけで、私はアメリカの大学院3校を卒業していることになります。
最初のジョージア州の大学からは特に何の連絡も来ませんが、ニューヨークとボストンの大学からは毎年のように「寄付のお願い」や様々な卒業生イベントのお知らせが来ます。
アメリカの私立大学には「レガシー(legacy)制度」というものがあって、親がその大学(院)の卒業生だと入学が有利になります。
私が自分の母校に娘を入学させたいかは微妙ですが、もし私が私の勤務校のような州立大学の卒業生だったら、この制度の恩恵はないので、こういう制度がある大学を卒業したことはよかったと思います。
ただ、私は奨学金制度をもらって、学費の高い私立に行ったので、大学側にしてみれば、学費も払わなかったし、卒業後 寄付もしていない「優良卒業生」ではないので、どこまで優遇されるのかはわかりません。
では 卒業後、勤めた私立大学は「元教員の子供」ということで、入学が有利になるかと思って調べたところ、そういう優先枠はなく、学費の免除も現役の教員で、しかもお給料が一定額以下(比較的若い教員)の子供にしか適用されないらしいです。
このことから、母が強く薦めてくれた ニューヨークの大学を娘が希望した場合に、一番 私の学歴が役に立つということが判明し、亡き母に「本当だね。ママの言った通りだね。」と教えてあげたくなりました。
