
診察時に書く紹介状について
精神科に限らないが、身体科や精神科に紹介状を書かないといけない時がある。例えば進学や転勤などの転居。この場合は即必要なことは稀なので数日待ってもらう。週初であれば週末までに書くと伝えることが多い。明日転居するとか急ぐ場合は、なんとかその日の午後に書くか、間に合わない場合は紹介状を郵送する。
MRIなどを撮らないといけない時は脳神経外科に紹介する。今は単科民間精神科病院でもMRIを院内で撮影できるところもあるが、かなり稀である。中核病院であれば院内にあるのですぐに予約が取れる。CTやMRIを撮影する場合も、その日に撮影は無理なので紹介状は数日待ってもらう。
このように書いていくと、紹介状は数日待って取りに来てもらうことが多い。なぜ今日の記事でこんなことを書くかと言えば、診察中に何枚にも及ぶ紹介状を書くと時間をとられ、他の患者さんが待たないといけないからである。この関係がわかっていない人がたまにいる。
紹介状ができるまで数日かかるのは、他の患者さんがあまり待たなくて良くなるからである。
他、他県などに紹介する場合、生活歴や治療状況が詳しく書かれている紹介状が望ましい。そのように書くと、次に行った精神科病院やクリニックで無駄な試行錯誤が減り,ひいては患者さんの利益にもなる。紹介状については過去ログの神田橋先生の記事に詳しい。
僕は、紹介状の返書に「詳細な紹介状ありがとうございます」と記載されていることが多い。
しかし、診察中に書かざるを得ない紹介状がある。例えば、僕が主治医の入院患者さんが院内で急変し、中核病院の救急外来に搬送しないといけない時である。これは搬送する救急車が病院に着くまでに書かないといけない。これは急変する前からの病状を書くため、身体的状況を記載することが主になる。例えば体温や脈拍数、検査所見などである。
この場合でも、全ての患者さんのサマリーを書いているので、紹介状の末尾に精神科のサマリーをコピペ添付する。特に精神科を持つ中核病院は精神科サマリーがあったほうが良い。従って急を要する紹介状も詳しく書いていることが多い。
そこまで急に搬送しなくて良い場合では、紹介状ができるタイミングで救急車を呼ぶが、このケースでも、診察時間に書かなくてはならないことは同じである。
外来患者さんには、稀にこの関係がわかっていないか、気付けない人がいる。救急車が来れば外来の診察室から出て病棟に上がり、救急隊員に身体状況を説明しなくてはならない。
つまり、簡単に言えば、外来患者さんを診ている場合ではないのである。
外来患者さんに何時頃来てくださいと伝えていても、そのような状況だと、待ってもらわざるを得ない。
救急隊員に説明している時に、後方から凄い剣幕で「時間を守っていない」とか言われても困る。あの場面は、きっと救急隊員もびっくりしたと思う。
このようなことから、病院にもよると思うが、紹介状はその日の診察中に書いてもらえることはそう多くはない。
また、患者さんから見た主治医は1人だけど、その主治医は、外来、入院患者を多く受け持っているのである。
最後につけ加えると、精神科医は、そのような事態も料金に含まれている。