
ジプレキサ筋注製剤を誤って静注するとどのようになるか?
2013年とかなり古いが、ジプレキサの筋注製剤の記事をアップしている。この記事の中で、以下のように記載している。
ジプレキサの筋注製剤は昨年12月(2012年12月)に発売されている。上の画像はジプレキサのバイアルを2.1mlの注射用蒸留水で溶かした写真。このようにビタミンのドリンク剤のごとく、黄色の透明の製剤である。注射をする際の抵抗はかなり少なく、すっと入る感じ。それに比べ、ネオペリドール(ハロマンス)などの粘り気のある筋注製剤はかなり重い。実際、ネオペリドールを注射器に引くだけで、注射針の切れが悪くなる。
写真のように筋注製剤にしては量が多いことや、文章の中の「注射をする際の抵抗はかなり少なく、すっと入る感じ」と言う表現もあり、筋注するところをうっかり静注してしまわないか懸念していた。
そして、もし誤って静注した場合、どのような事態になるのか調べてみたのである。ちょっと古い資料だが、以下のようであった。
日本での報告はないが、海外では何例か事故報告があり、静注した場合、41%に有害事象があり、投与量は不明だが、その多くは「頻脈、低血圧、鎮静」であった。死亡例は2例だったとのことである。
この筋注製剤を誤って静注した場合、過量投与に近い状況になるようであった。
セレネースやトロペロンは筋注、静注いずれもできる上、実際に筋注ないし静注した時の感覚が掴みやすいので、ジプレキサ筋注より使いやすいと言うのがある。激しい興奮状態では連続で筋注ないし静注可能なのも良い。
なお、僕はジプレキサ筋注製剤の効果自体は悪くないという評価をしている。
たまにジプレキサを筋注しているが、それでも投与機会が少なすぎて、多くのジプレキサ筋注製剤が期限切れしてしまった。
と言うわけで、現在、うちの病院ではジプレキサ筋注製剤の在庫がない。必要な時に購入する予定である。