コントミン全剤型の出荷停止 | kyupinの日記 気が向けば更新

コントミン全剤型の出荷停止

コントミンはかなり古い定型抗精神病薬である。コントミンは鎮静作用が強いので、不眠や不穏の患者さんで糖尿病などがあり、クエチアピンが処方できない人に今でも処方されている。従ってコントミンはあった方が良い抗精神病薬だと思う。

 

 

コントミンはこれまでも溶出試験で基準を満たさないことが何度かあり、その度にロットを回収するなどの処置が行われていた。溶出試験は僕は詳しくはないが、基準の時間内に溶けないなどの条件を満たさない薬である。以下は田辺三菱製薬のアナウンスである。

 

 

 

おそらく田辺三菱製薬はこの際に全ての剤型を出荷停止し、溶出試験を満たすようにしたいと思われる。これはかなり費用がかかることで、コントミンのように薬価がタダに等しい薬は売れば売るほど赤字になるので、早急に対応されるかわからないところがある。

 

実際、レボトミンのPTP製剤が溶出試験の問題でずっと以前に出荷停止になり、今もPTP製剤は出荷停止のままである。このような事態になると、月間でレボトミンが30錠しか処方されない病院も1000錠のバラを買わないといけなくなる。これはレボトミンのような薬価が安い薬は、費用をかけて溶出試験に合格するようにする価値がないとみなされているからだと思われる。

 

上の在庫の状況の表では、しばらくは在庫があるが、やがては完全に購入できなくなる。コントミンがレボトミンと異なるのは、全ての剤型が販売中止になるので、コントミンが購入できなくなることである。

 

コントミンは先発品でジェネリックもないので、同じ構造式の薬は一切、購入できなくなる。

 

これは微妙に影響が大きいのではと思う。現在良く処方されているクエチアピンは糖尿病に禁忌とされているからである。