
日医工、2023年年3月29日上場廃止
後発医薬品大手、日医工は不適正製造発覚受け2021年業務停止処分。その後、第三者割当増資などを株主総会で決定し、2023年年3月29日上場廃止となる。日医工の上場は1980年だったので、40年以上経って上場廃止に至った。以下は日医工の株価の月足である。
日医工は今後、200品目以上の医薬品を発売中止すると言う。少し心配して調べたところ、うちの病院の患者さんにはほとんど影響がなかった。(営業自体は続けられる)。
上の写真は日医工によるバルプロ酸Naシロップ4mlの写真である。過去ログでは病棟ではミスが起こりかねないので使わないと記載しているが、今は職員が慣れてきているので病棟でも使っている。この剤型はちょうど4mlが200mg相当なのが良くできていると思う。良いアイデアである。こういう製剤がなくなってしまうのは非常に困る。
ジェネリックメーカーは禄に利益が出ない薬剤ものもあると思うので、今回のように不祥事が重なると、この機会に古い向精神薬はリストラされておかしくない。
そういえば、日医工とは関係がないが、アモキサンは回収された後、おそらく再発売はされないと言う話である。アモキサンのように薬価が安く利益が出ないような薬は次第になくなっていくのであろう。
今回のジェネリック医薬品メーカーの不祥事後の混乱は、生産ラインが容易に再構築できないなど、生産体制にかなり脆弱性があることを露呈している。
向精神薬では最近になってようやくリスペリドンの供給が安定してきたところである。それまでは、一部ないし全てリスペリドンの剤型を先発品のリスパダールにせざるを得ない時期もあった。リスペリドンに限らず、供給不安定だった向精神薬がようやく安定供給されるようになったものがいくつかある。
また供給不足とは関係がないが、レクサプロはジェネリックが既に発売されている。
いつだったかサインバルタのジェネリックが発売された頃、安定的に購入できないため購入を控えていた。と言うのは安定的に購入できない場合、処方箋の変更が大変だからである。現在はデュロキセチンは院外及び院内薬局にも入っているが、先発品の処方箋数が遥かに多い。
年齢のせいか、新薬が発売されてジェネリックが発売されるまでの年数がすごく短いように感じる。
精神科では今供給が細って困っているのは抗パーキンソン薬とテグレトールである。
ここ数ヶ月は去痰剤と解熱剤が非常に不足していたが、新規新型コロナ患者さんの減少により次第に供給が追いついてくると思われる。

