前に進みたいのに身体が動かないとき|悲しみ・モヤモヤと神経系の話 | 人が前に進めないとき、何を扱うか|支援者のためのBMS・心身相関アプローチ

人が前に進めないとき、何を扱うか|支援者のためのBMS・心身相関アプローチ

東京藝大卒・元ソニーミュージックディレクターの皆川公美子が届ける、女性リーダーのための「神経系アップデート」。最先端の神経科学と愛着理論から、脳の過緊張(食いしばり)を解放し圧倒的な器を創ります。

東京藝大卒・元ソニーミュージックディレクター。
脳と身体の過緊張をゆるめ、
女性リーダーが本来の感性・判断力・生命力を取り戻すための
神経系アプローチをお伝えしています。
皆川公美子です。

 

「もっと自分の能力を使い切りたい」
「人や組織を率いる器を育てたい」
「がんばり続けるのではなく、安心の中から仕事を広げたい」

 

そんな経営者・起業家・女性リーダーのために、
ポリヴェーガル理論・愛着・身体感覚の視点から、
食いしばり、不安、過緊張、背負いすぎのパターンを読み解き、
自然体で力を発揮できる「感性のビジネス」へと還るサポートをしています。

これまでに、企業研修・自治体・個人を合わせて、
のべ8,700名以上の方に伴走。
440回以上の講座・研修実績があります。

 

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 前に進みたいのに身体が止まる時。悲しみと神経系の話

 

 

人生には、希望に満ちあふれた日もある。

 

「よし、やってみよう」
「次のステージに進めそう」
「もっと認められるようにがんばろう」

 

そんなふうに、身体の奥から前向きなエネルギーが湧いてくる日があります。

 

でも一方で、悲しみに立ち止まる日もあります。
 

ちょっとした出来事に心が囚われて、身体が重い。
仕事の資料を開いたまま、ぼーっとしてしまう。
いつもならできることが、なぜかできない。

スマホを開いても、投稿する気になれない。
人に会いたくない。
返事をするのも億劫。
眠いわけではないのに、横になりたい。
心にふたがされたような感じがする。

 

そういう日があります。

それはきっと、
「生きる営み」そのものなのだろうと思います。
 

 

 「なんとなく止まる日」に起きていること

 

たとえば、こんなことはありませんか。

 

朝、起きた瞬間から身体が重い。
予定はあるのに、なかなか支度に取りかかれない。

パソコンを開いたのに、ぼんやり考え事をしちゃってメールの返信ができない。
たった一通の返事なのに、なぜかものすごく重く感じる。

投稿しようと思っていたインスタの写真があるのに、急に出すのが怖くなる。
「これを読んだ人はどう思うだろう」と気になって、下書きに戻してしまう。

本当は断りたい予定があるのに、断る文章を考えるだけで胸が詰まる。

誰かの一言が引っかかって、何日も心の中で反芻してしまう。

やるべきことはわかっている。
でも、身体が動かない。

 

こういうとき、私たちはつい、

「メンタルが弱いのかな」
「気にしすぎなのかな」

と思いがちです。

 

 

でも、身体と神経系の視点から見ると、これは少し違って見えます。
社会生活を送る、から見ると不都合だけど

身体は、あなたを困らせるために止まっているのではありません。

 

身体が何かを「これ以上は負荷が大きい」と判断して、
一時的にブレーキをかけていることがあります。
 

 

 気分は心だけの問題ではない

 

多くの人は、気分は心の問題だと思っています。
 

落ち込む。
モヤモヤする。
やる気が出ない。
不安になる。
悲しくなる。

こうしたことは、心の中だけで起きているように感じます。

 

でも実際には、身体の状態とも深く関係しています。
 

呼吸が浅くなっている。
胸や喉が詰まっている。
お腹が固くなっている。
肩や首に力が入っている。
手足が冷えている。
眠気が強い。
頭がぼんやりしている。

こうした身体の状態は、神経系の状態と関係しています。
 

神経系とは、とても簡単に言うと、
身体が「今、安全か」「危険か」「動けるか」「休むべきか」を判断する仕組みです。

私たちは、頭で考えて行動しているようでいて、
実はその前に、身体がかなり多くのことを判断しています。

 

 

 

 まず身体を少し動かしてみる

 

もし、モヤモヤが消えないとき。
心がふたがれるようなとき。
ぼーっとして何もできないとき。

まずは、身体を少し動かしてみるのもひとつの方法です。

ジムへ行く。
散歩する。
近所のパン屋まで歩く。
ベランダに出て深呼吸する。
部屋を少し片づける。
洗濯物をたたむ。
お風呂に入る。
首や肩をゆっくり回す。

 

大げさな運動でなくてもかまいません。

身体を少し動かすことで、神経系の活性度が上がり、
「止まっていた状態」から少し戻ってこられることがあります。

 

 

 

特に、なんかシャットダウン気味のときには、
いきなり深い内省をしたり、前向きな言葉で自分を励ましたりしても、
うまくいかないですよね?

ぐるぐる考え続けて
なにも結論がでない、そんなことがほとんどなはずです。
 

身体が動ける状態にないからです。

そういうときは、まず身体から。
少しだけ活性化してみる。

それで、まあまあ通り過ぎることもあります。

それなら、めでたしです。

 

 

 

 それでもぐるぐるが何日も続くとき

 

でも、それでも何日も何日も、
モヤモヤや悲しみが続くことがあります。

 

身体を動かしても、一時的には戻る。
でも家に帰ると、またどっと重くなる。

人と話しているときは元気そうにできる。
でも一人になると、急に沈む。

仕事中は動ける。
でも終わった瞬間に、何もできなくなる。

 

そういうときは、そこに、
これまでの人生の中で自分を守ってきた防衛のパターンがあるのかも
しれません。
 

たとえば、

大切にしてきたことを尊重されなかった悲しみ。
信頼していた人との関係が変わってしまった喪失感。
自分の誠実さが届かなかった痛み。
頑張ってきたことが報われなかったように感じる悔しさ。
「もう優しくしないぞ」と思うような寂しさ。
誰かにわかってもらえなかったときの孤独感。

そうしたものが、身体の奥で動いていることがあります。
 

 

 前進の途中には、痛みが出てくることがある

 

対人支援には、大きく分けると、
前進を扱うコーチングの領域と、
癒しを扱うカウンセリングの領域があります。

本当は、そんなにきれいに分けなくてもいいのだと思います。

 

ただ、扱っている神経系の状態が違うので、
どうしても分かれて見えるのかもしれません。

 

最近、対人支援者のための講座の中で、
コーチングやコンサルティングをされている方から、こんな言葉を聞きました。

 

「人の前進を扱いたいけれど、
その途中にある痛みを扱わないと、人は前に進めないのだと分かりました」

 

 

その通りだと思いました。

まだ見たくない痛みを、無理に見る必要はありません。

 

でも、変化の途中。
人生のトランジションの中。
ステージが変わるようなとき。

 

人はふと、
「自分の通ってきた道筋も、少し見てみようかな」
と思うことがあります。

そういうときに、セッションを利用してくださる方がいます。
 

 

 痛みに沈むためではなく、自分を活かすために見る

 

私は、特に「痛み専門」の人ではありません。

治療領域を担っているわけではないし、
そこは自分の倫理として、はっきり線を引いています。

 

でも、痛みを抱えた心と身体から、
自分を活かす心と身体へ、
できるだけ近道で移動していただくこと。

 

それを、自分の仕事の大切なミッションだと思っています。

 

痛みを見るのは、痛みに沈み続けるためではありません。

 

「私は傷ついている」
「だから進めない」
「だから仕方ない」

 

で止まり続けるためでもありません。

身体と心が何を守ってきたのかを理解し、
もう少し安全に、もう少し自然に、
自分の力を使えるようになるためです。

 

 

 頭でねじ伏せようとしても、身体は従わない

 

ただ言われたスキルをこなすだけでは、幸せな成功にはつながりません。

 

そこに「自分」がないからです。

「こうすればいいですよ」
「この順番でやれば成果が出ます」
「こう考えればいいです」

 

そうしたノウハウは、もちろん役に立つことがあります。

でも、頭では分かっているのに身体が止まるとき、
必要なのはスキルだけではありません。

 

なぜなら、身体にとっての最優先事項は、
成功することよりも、生き延びることだからです。

頭は未来の成果を見ています。

 

でも身体は、今この瞬間の安全を見ています。

 

だから、頭が「やりなさい」と命令しても、
身体が「それは危ない」と判断していれば、身体は簡単には従いません。

 

やらなきゃいけないのに、なんだか身体が動かない。

それは、あなたが弱いからではありません。

身体の中で、命を守るための優先順位が働いているということです。

 

 

 幸せな成功に必要なもの

 

幸せな成功を、みんなにしてほしいと心から思います。

 

そのためには、ただ成果を出すだけでは足りません。

 

「自分はこうだから、それ以上はさわらないで」

と言える境界が必要です。
日本人は特にこの力をデイべロップしていくいことが必要だと思います。

 

自分では当たり前に使っている強みを知ることも必要です。

 

人とのバランスをどう取るのかという、人生をかけたスキルも必要です。

 

どこまで相手に応えるのか。
どこからは自分を守るのか。
どの場では力が出るのか。
どの関係性では自分が小さくなるのか。
何をすると、自分の生命力が戻ってくるのか。

そこを知らないまま成功すると、
人はどこかで無理をします。

その人らしさを抑えたまま成功すると、
身体が壊れてしまうことがあります。

 

だからこそ、仕事の成功と、その人らしさの尊厳を両立させることが大切なのです。

 

 

 前に進むことと、痛みを扱うことは矛盾しない

 

前に進むことと、痛みを扱うことは矛盾しません。

むしろ、本当に前に進むときほど、
途中で痛みに触れることがあります。

それは、後退ではありません。

身体と心が、
「この先へ進むなら、ここを少し見ておこう」
と教えてくれているのかもしれません。

悲しみに立ち止まる日があってもいい。

モヤモヤが消えない日があってもいい。

でもそこから、
自分を責める方向ではなく、
自分を理解する方向へ。

そして、自分を活かす方向へ。

その道を一緒に見つけていくこと。

私は、その時間をご一緒しているのだと思います。

 

お読みくださりありがとうございます。

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◆この記事で書いたような、
「前に進みたいのに身体が止まる」
「仕事はできているのに、このままのやり方では続かない気がする」
「自分らしさと仕事の成果を両立させたい」
というテーマを個別に扱いたい方へ。

心・身体・神経系・関係性のパターンを一緒に見ていくBMSセッションを行っています。


▶︎ BMS(ボディマインドシナジー)セッション
 

なお、強みや才能、働き方の整理を中心に扱いたい方は、
ストレングスを使った仕事・強みのセッションをご覧ください。

▶︎ 強み・仕事・ストレングスのセッション
 


>>>セッションご感想はこちら

 



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本当にうれしいご縁です。書いて良かった。