HSP・対人支援者のための、神経系から整えるボディマインドアプローチ。
皆川公美子です。
「なぜ、わかっているのに変わらないのか」
「なぜ、関わっても同じところで止まるのか」
──その“詰まり”を
神経系 × 発達・愛着の視点から読み解き、
人が機能する状態へと還るサポートをしています。
これまでに、のべ8,500名以上の方に伴走。
人を支える仕事に携わる方や、
対人支援・マネジメントの現場で
「あと一段、精度を上げたい」と感じている方へ。
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転職のご相談を受けることがよくあります
転職って、単に職場を変えるだけではなくて、
その人の「仕事のステージ」が変わるタイミングでもありますよね。
そしてこれは、転職に限りません。
会社を辞めずに新しい役割を担うとき。
自営で副業を始めるとき。
新しいサービスを出すとき。
会社で新しい案件に向けて、部署全体で「やるぞ〜」となるとき。
そういうときって、環境や空気が変わります。
人も変わる。
求められることも変わる。
使う言葉も変わる。
自分の立ち位置も、少し変わる。
だからこそ、やってみてほしいことがあります。
それが、
イメージトレーニングです。
仕事が変わるとき、身体は先に反応している
「え、イメトレ?」
と思うかもしれないのですが、
これ、神経系の視点から見ると、かなり大事なのです。
脳って、イメージしていることと現実の区別がついていません。
たとえば昔、犬に
う=====!!
って唸られたときのことを思い出すと、
今ここには犬がいなくても、身体はぶるぶるした怖さを思い出します。
胸がぎゅっとしたり、
肩に力が入ったり、
足がすくむような感じが出たりします。
逆に、中学生のときに好きな先輩と行った夏祭りの風景を思い出すと、
なんだか胸がきゅんとしたりします。
(すみません。自分の思い出にはないのに書きました。笑)
でも、身体はそうやって、
「実際に今起きていること」だけではなく、
「思い出したこと」や「想像したこと」にも反応するんですよね。
まだ起きていない未来を、身体に少し体験させる
イメージトレーニングとは、
まだ起こっていないことに対して、
先に身体に少しだけ体験させておく、ということです。
これが、仕事のステージが変わるときにとても役に立ちます。
新しい部署に行く。
新しい上司と働く。
新しいお客様と出会う。
副業を始める。
自分のサービスを案内する。
これまでとは違う業界に転職する。
そういうときに、できるだけ具体的にイメージしてみる。
「でも、まだ起こってないんだからイメージできません」
はい。
そのとおりです。
だから最初は、正確じゃなくていいんです。
むしろ、
「こうなったらいいな〜」
「こういう場面がありそうだな〜」
「たぶん、こういうやりとりが起こるかもな〜」
くらいでいい。
わからなければ、日替わりで状況を変えてみてもいいです。
今日は、うまくいくバージョン。
明日は、ちょっと緊張するバージョン。
明後日は、予想外のことが起こるバージョン。
安心の要因のひとつは「予測性」
なぜなら、安心の要因のひとつは、
「予測性=予測できること」だからです。
人は、予測できていたことが起こると、
わりと安全運転で乗りこなせます。
「あ、これは想定内だな」
「こういう感じね」
「前に頭の中で一回やったやつだ」
と、いちいち言葉では思わないけど
でも身体は、少し落ち着きます。
反対に、まったく予測していなかった場所、
まったく予測していなかった人、
まったく予測していなかった流れに入ると、
身体はざわざわしませんか?
身体は衝撃に備えるんです。
これは意志が弱いとか、
メンタルが弱いとかではなくて、
神経系の自然な反応なんですよね。
だから、仕事のステージが変わるときほど、
イメトレは大事なのです。
具体的には、こんなふうにイメージしてみる
◆転職するなら、
新しい職場でどんな一日を過ごすのかをイメージしてみる。
朝、何時に起きて、
どんな服を着て、
どんな道を通って、
どんな顔で職場に入り、
どんなふうに挨拶するのか。
◆新しい案件が始まるなら、
上司やチームからできるだけ情報をもらって、
流れを想像してみる。
「考えすぎだよ」と言われても、
笑顔で、
「もうちょっと教えてください^ ^」
と言いましょう。
◆副業を始めるなら、
お客様とどんなやりとりをするのか、
どんな場所で、どんな言葉で、どんなふうに提供するのかをイメージしてみる。
◆初めての場所に行くなら、
Googleマップで周辺の実写を見て、
自分がそこを歩いているところをイメージしてみる。
これだけでも、身体はかなり楽になるはず。
「あ、知らない場所」ではなく、
「一度、頭の中で行ったことがある場所」になるからです。
身体はそれを「経験済み」と間違えてくれます。w
この少しの「経験済み感」が、
新しい場所に向かうときの安心になります。
不測の事態もイメージしちゃおう
もちろん、それでも不測の事態は起こります。
・思っていたより相手が無愛想だった。
・道に迷った。
・急に予定が変わった。
・準備していたことと違う質問をされた。
・自分が思ったよりバタバタした。
そういうことも、あります。
その場合はどうするか。
はい。
不測の事態が起きたときに、
バタバタしている自分を最後にイメージしておきましょう。
完璧に対応している自分だけではなくて、
ちょっと焦っている自分。
あわあわしている自分。
一度、深呼吸している自分。
それでもなんとかその場にいる自分。
そこまでイメージしておく。
そうすると、実際にそうなったときに、
脳と身体は「あ、これも想定内だった」
となります。
(そして、そんな自分がかわいくて、笑っちゃうはずです。笑)
未来の引き寄せじゃなくて、身体に地図を渡します
仕事のステージが変わるとき、
必要なのは根性だけではありません。
気合いだけで乗り越えようとすると、
身体はかえって緊張します。
大事なのは、
新しい環境に向かう自分の身体に、
少し先に地図を渡してあげること。
イメトレって、
未来を思い通りにするためというより、
未来に向かう自分の神経系を、少し安心させてあげるためのものでもあります。
転職も、独立も、副業も、新しい役割も、
全部「自分が変わる場面」です。
変わるのは外側や環境だけじゃない。
だからこそ、頭だけで準備するのではなく、
身体にも少しずつ準備させてあげる。
新しいステージに行く自分を、
どうぞ少しやさしく、
頭の中で何度か歩かせてあげてくださいね。
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