①国家資格キャリアコンサルタント
②Gallup認定ストレングスコーチ(強み専門家)
③TRE®(トラウマ&テンション・リリース・エクササイズ)国際認定アドバンスプロバイダー
④自我状態療法セラピスト(パーツ心理学セッション)
の皆川公美子です。
働くHSPの人生の転機をスムーズに!
「エネルギーが湧かない」「もう無理かも」「がんばりすぎてしまう」を、
トラウマ・神経系・身体感覚の視点から読み解くセッションやセミナー
これまでにのべ8,000名以上の方に伴走してきました。
HSP気質や生きづらさ、また支援の仕事に携わる方など、
“頑張りすぎて疲れを自覚できない人”の声と共に歩む日々を重ねています。
今日は「しっかりしなきゃ症候群」というテーマでお伝えを試みてみます!
これは、もちろん正式な診断名ではありませんが、多くの方が抱えている愛着パターンの一つで、真面目な国ニッポンでは多くの方が心あたりあるのではないでしょうか。
かつてのわたしもどまんなか!だったと思います笑
へ〜そんなことあるの?と
軽やかに読んでいただければと思います。
「しっかりしなきゃ」症候群
「しっかりしなきゃ」という気持ち自体は、社会で求められる大切なことですよね。
学生さんが教室で、社会人が職場で、そう思うのは自然なことです。
ただ、これが行き過ぎてしまうと、いろいろな不都合が生まれてしまいます。
「しっかりしなきゃ症候群」の方が一番溜め込んでいるのは、
・感情を吐露できないこと、
・感情にアクセスできないこと
なんです。
このことは実は思ったより身体に負荷を与えます。
病院に行っても「検査結果に異常ありませんよ」
「様子みてみましょう」
と言われる不定愁訴の原因が
この心の面にあることが多いというのは
対人支援の現場にいる人間は多くが感じていることかもしれません。
感情を出せない環境
もちろん、感情をいちいち社会で出すのは適切ではありません。
「ちょっと何か言ったら泣いちゃう人」
「すぐ怒っちゃう人」
と思われるのは避けたいですよね。
だから私たちは、自分が安全だとわかっている少人数の友達や上司など、
限られた人にしか感情を出さないものですよね。
これは自分の身を守るために正しい本能的な判断です。
でも問題は、
家族の中でも感情が出せなくなってしまうことや、
親しい友人にも「悲しかったんだよね」と言えない状態
になってしまうことです。
自分の気持ちにアクセスできない状態
「悲しかったんだけど… いや、私大丈夫、やっていける」
こうやって、ネガティヴな
自分の気持ちがなかったことになってしまう。
これが、実は思ったより大きな問題なんです。
一見、ポジティブ。
でもずっともやもやしている。
このような状態がだんだん積み重なっていくと、偏頭痛とか便秘とか
ちょっとした不調につながることが多くあります。
感情のアップダウンが身体症状として現れてしまうのです。
感情の適切な「処理」とは
感情を「処理する」というと、まるで感情をゴミのように捨てるような冷たい印象を受けるかもしれません。
でも実際の感情処理とは、
人に受け止めてもらったり、
自分がその感情を見つめて味わい尽くしたときに自然に霧散していくという、
身体のメカニズムを使った自然な発散なんです。
味わい尽くす、というと
大声を出す発散、のような激しいことを想像する方は多いかもしれませんが
そうではなくて
身体と感情はつながっていますので
感情になんらかの揺れがあるときは
身体のどこかが反応している、
その反応の経過を追っていく、という意味です。
世代を超えた影響
感情をきちんと扱えるようになって、自律神経や迷走神経がきちんと育った後であれば、解決策を考えるのも良いことです。
でも多くの人は、幼少期にお母さん(や保護者になる人)に感情を扱ってもらった経験がありません。
お子さんが「今日学校でこんなことがあったんだよ」と話してきたとき、
「悲しかったね、それは嫌だったよね」と言えるお母さんは、すごいです。
結論を出さずにプロセスを受け止めていますので。
でもそのようなお母さんは実は少ないかもしれません。
親のほうにも、問題を抱えているキャパが必要ですからね。。。
多くの場合、
「そういうときは友達にこうすればいいんだよ」
「先生にこう相談すればいいんだよ」と、すぐに解決策や方法論に結びつけてしまいがちです。
上の世代も戦争体験などで相当傷ついているため、
「あなたって弱いよね」「そんなこともできないの」
といった子どもへの否定的な言葉で、自分の感情を解放していた親世代も多かったのです。
子どもは本来、親に感情を受け止めてもらうことで神経の発達を助けてもらいます。
腹側迷走神経という自律神経のひとつ(身体調整の一部と人との関係をつくる神経)は
20歳までが一番の発達期です。けれどもそれ以降でもまったく遅くありません)
でも、親に神経発達を手伝ってもらうことを経験していない親世代が、今度は自分の子どもにそれをしなければならない。
これは本当に厳しい状況ですよね。
人に共感してもらう、共有してもらうことで、感情を適切に発散させていくことができます。
これは「人に当たる」こととは違います。
感情は体感なんです。
悲しい、嬉しい、わくわくする──これらは身体から湧いてくる自然な反応です。
これをちゃんと扱えるようになると、「しっかりしなきゃ」も行き過ぎなくなります。
「しっかりしなきゃ症候群」の特徴
「しっかりしなきゃ」が強すぎる方は、大体周りがみんな敵に見えています。
自分が感情を表したり、何かを出してしまうと
「ダメな人間」「弱い人間」だと受け取られるという世界観を持っているという意味です。
きちんと成果を出していないと、「愛されない」「支持されない」「見捨てられる」と置き換えてもいいかもです。
見捨てられる、なんて激しい言葉ではケンザイイシキでは思っていないのですが
セッションで「腹の底」を一緒に探求していくと
そのような健気な子供の意識が出てきます。
これが愛着の傷つきから来る「しっかりしなきゃ症候群」の特徴です。
長子だったり、学校で先生から「もっとちゃんとやりなさい」「もっと早く○○できないと社会で通用しない」
といった脅しを受けた経験があるかもしれません。
またはHSPである感受性の強さから
「そうしないと見捨てられると思い込んだ」かもしれません。
何が原因かはわかりませんが、
「自分がしっかりしていない」「しっかりしなきゃ自分はやっていけない」
という信念を持ってしまっているのです。
でも、そんなことはありません♡
実際には、ほとんどの人は自分の言いたいことを受け止めてもらえるパートナーや友達を持って、
神経調整をしながら社会で生きています。
これは私たちが哺乳類だから。
哺乳類は互いに神経調整をし合いながら群れで生きていく動物なんです。人間もその哺乳類の一部です。
動物が頭をスリスリしながら一緒にいる光景を見たことがありませんか?
あれが神経調整です。
人間も本来はそれでいいのですが、言葉があるために事情が複雑になってしまいました。
言葉の難しさ
家族やパートナー、親友と仲良く触れ合っているだけなら、そこには愛しか生まれませんよね。
でも言葉は難しくて、「悲しくて、本当に嫌だと思ったんだよね」と言葉に変換したとき、
相手も疲れていると「それ以上言わないで、こっちも疲れてるから」となってしまうこともあります。
本当は、体感でハグし合うだけの社会というのも良いのかもしれませんね。
「しっかりしなきゃ症候群」の皆さんに知ってほしいのは、
あなたは世界で一人の宝物だということです。
そして、弱いときだって強いときだってあるのが当たり前だということです。
それは幼少期に体験させてもらえなかった感情だったならば
探求しながら経験していけばいいです。
神経は可塑性があるので
「遅すぎる」はないのです。
支援者の視点から、愛着パターン(神経パターン)についてもう少し詳しく知りたいかたはこちらの記事もどうぞ!
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