HSPのアーティスト・表現系の方の働き方は?〜マーケットインとプロダクトアウト | 頭で悩むより、神経系から整える。人と心がもっと愛おしくなる話

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人が前に進めないとき、身体と神経系では何が起きているのか?東京藝大卒・元ソニーミュージックディレクターの皆川公美子が、独自の「BMS(心身相関)」視点で人の心と感性の世界をマニアックに紐解く探求ブログです。

HSP/HSC専門 国家資格キャリアコンサルタント 皆川公美子です。

 

今日は、アーティスト、表現系の方達に向けてのお話です。

 

 

HSPの記事によく

【HSPに向いている仕事は?】など書いてあって

そこに

 

芸術家

アーティスト

 

など書いてありますね。

それを見て、

 

そうなんだよね、

そうなんだけどさあ、、、

 

 

と思った方はいませんか?

 

そうなんだけど、

それって

仕事にしていくのに

何人がチャレンジして

何人が挫折したか

知ってて書いてるの??

 

 

というような

ざわっとした気持ちです。

 

 

アーティストの方達がこの資本主義の社会で

ライスワークというものを持っていくにあたって 
心が折れてしまうことが多いなと感じています。

当然ですよね

あの

ゴッホや

モーツァルトだって

大変だったんだよ!

そんなに簡単に言わないでくれよ!

 

 

と思いますよね。

 

 

 

今日はその方達に何かヒントになるようなこととか
 

「あ、そんなふうに考えたらいいんじゃん」

 

って思ってもらえるようなお話になればいいなと思ってこの記事を書いてみます。

 

 

生き方に正解はありませんし、

1000人いたら1000通りの答えがあると思います。

そしてそれも単純なものではなくて

ご縁や運や、そういうことも含めて

全体が回っているので

一つの意見として、とらえていただけるといいなって思っています。

 

まず、アーティスト、

表現者というのはどういう意味でいっているかを
明らかにしたいと思います。


アーティストというのは自分のウルトラ個人的なエネルギー、

その純度をあげたもの、
誰かと合議したわけじゃないその方の中から出てくるエネルギーを

外に表現する人達、
という意味で言っています。


例えば、

音楽ならバンドやっている人、演奏家、声楽家等々

また

絵画、建築、空間デザインなどで表現するという人たちもいます。

ダンサーさんもそうですね!

 



そのほかにも

手作りの品とか、自分が手を動かすことによって何か形にしていく

っていう人もいらっしゃると思います。



それに加えて○○道というのをやってらっしゃる方、

茶道、武道。華道・・・等々色々ありますよね。


こういう方達も究極の 表現者と言えるのではないかと思います。

その哲学をどのようにその道のスタイルとして表現していくかっていうところを

日々考えているのではないかなと思います。



自分の中にエネルギーを持っている人達が
仕事をするということを考えた時のことについて

ちょっとわかりやすく例えたいのですが



マーケットインとプロダクトアウト という経済用語をご存知ですか?

企業が新しい商品やサービスを世の中に出すときのパターンを説明した用語です。

◆マーケットインというのは‥…

世間にどんなニーズがあってどんな人がどんなものを欲しがっているのか

というマーケット調査から逆算してニーズを確定したうえで商品やサービスをつくっていく、ことを指します。


例えば、空気清浄機とか加湿器とかはまさにニーズから生まれていますよね。


それに対して、

◆プロダクトアウトというのは、‥…

まずは作りたいものを作っちゃえ!という形です。

作りたいものを作り、それをどうブランディングによって魅せていくか
どこの誰に向けて売っていくのか後から考える、これがプロダクトアウトの基本的な考えです。

Facebookをつくったザッカーバーグさんも、おそらくこのプロダクトアウト方式でした。

最初はFacebookを大学のクラブの掲示板的連絡用のツールとして開発したのですもんね。
それが思いの外うけたので、それで世界中の人が使えるようにしていったというのが

歴史的なプロセスなのではないでしょうか。

最初から今のような形を想定していたのではなかったのであれば

プロダクトアウトです。




映画や楽曲をはじめ全ての表現系は基本、プロダクトアウトですよね。
ひとりの頭のなかで生まれたものが

外に表出します。


そこで、問題となってくるのが

表現系、アーティストの方達は

もともとプロダクトアウト型の身体の動きを持っている人達です。


じゃあ、マーケットインの形になって

そのアートのかたちを完結させていた人はいたでしょうか?


表現系のかたでニーズと合致した最初の人は

相田みつをさん、なのではないかと思うんですよね。

©️相田みつを


相田みつをさんの 人間だもの。

あの独特の字の形。色紙に表れる筆の感じ
みなググっと心を鷲づかみにされました。


心をいやしてくれる

詩人の言葉を

日本中の人が求めたと思います。

そして商品として売り出させるようになった。

最初からそれを狙ったわけじゃなかったけど

最終的にああいう商品として

たくさんたくさんの方のおうちに

買われていったかたちは

アートがマーケットに受け入れられたかたちですね。

最初の最初はシンプルに表現だったかもしれないけど

途中でニーズと合体していった。



表現系、アーティストの方達は原初のかたちは

プロダクトアウトで
世の中と接しています。







わたしは日本の美術家の内藤礼さんというかたを心から心から尊敬しているのですが
彼女は、このプロダクトアウトしか生きるすべがないくらいの

純度の高い製作のエネルギーを持った方だと思います。

(ニーズを通してアートを売ってらっしゃる方が純度が低いという意味ではないです。いい意味で、周りが見えなくなるほど狭く深くアートを追及しているという意味で純度という言葉を出しました)

©️内藤礼さんの豊島美術館

 

 

 

 


表現系、アーティストの方達が仕事をしていく上で
最初にでたマーケットインの形、

ニーズに合わせて仕事をしていく人達も多くいらっしゃると思います。


人が心地よく元気に生きていくということのサポートに

アートをお使いになるということですよね。
とても素晴らしい融合だと思います。


ただ、この相田みつをさん型、の場合は

自分のやりたいことだけではなくて
常時ニーズと対峙していなければいけなくなります。


ニーズと対峙するということはご自身の中から出てきたエネルギーと
お金という資本主義のルールをいつも併存させていかなければならない
という苦しさはありますよね。

 



表現のエネルギーって自分の生きているエネルギーと近いところにあると思います。

なので、それを人のために役立てるということを是として出せる人と

お金という次元が絡んだ時点でうまくできなくなっちゃうという人と

両方います。

 

これらのことは、これまでのご相談の場で感じてきたことですが

どちらのタイプも素晴らしいと思うんですよね。

 

 

 

そして、プロダクトアウトのかたち。

 

先ほど内藤礼さんのことをお伝えしましたが

ニーズ優先ではなくご自身の楽曲や絵画や製造物をつくっていって

それが偶然、社会の空気とマッチした時に売れる、というパターンです。

 

だからそれを狙いにいくっていうのは限りなく難しいことです。

ゴッホもモーツアルトもそうでした。

もちろんアートしかできないよ!

という方はそっちでいくべきです。

 

 

これからの時代の働き方として

その方ご自身の中から出てくるエネルギーとお金のことを
同じ地平で存在させること自体が苦しい場合は

表現系とはまったく違うライスワークをもったりすることも

幸せなことなのではないかなと思います。

 

 

そうするとどこかで全く違う仕事をするということになるんですけれども

これをわたしはハイブリッド型と呼んでいます。

 

人生のなかでやりたいこととお金を稼ぐ手段が

全然別の事柄であってもいい

 

ってことなんですよね。

 

 

親から


やりたいことが本当にお金になるのか?


ってずっと問われてきた人は自分の一番やりたいアートが

お金になるかっていうところから

外れられなくなるという逆の矛盾が生じることが多いです。

 

 

ご自身の精神活動とか生命活動というのは、一緒であっても

別であってもいいと

認識することもできる時代になりました。

 

 

 

表現のプラットフォームはいくらでもあるわけですから

そこで表現していくことにしてそこに純度の高いフォロワーさんがついてきてくださったら

それもまた、幸せじゃないですか。

 

そこにお金を発生させなくてもいいという方はそれでいいと思います。

 

 

 

その時に問題になるのが集団の中で働くということですよね。

ここで挫折するアーティスト系のかたは多いです。


雇い主が求めてくるものが意味が分からなかったり

「それって必要?」っていう前提感が違った場合に苦しくなるっていうこともあります。

 

または単純に同じ場で働くメンバーがすごくイライラしていたり

トラウマティックな反応をする人がいたり(ちょっと何か指摘したら逆切れするとか)


そういう人達がいるだけで命のエネルギーランプがどんどん減っていってしまいますよね。

 

けれど、社会で働くってやっぱり、
それらを乗り越えていかなきゃいけないということではなくて

 

自分の自己回復力、落ち込んだとしても元にフワッと戻るというチカラ、
これをレジリエンスと言いますが、このレジリエンスを鍛えていく方が早いということもあります。

 

 

幼少期に親との関係で、自分は自分のままで生きていてはいけないというふうに

前提感がすり替わってしまったという痛みを持つ方がHSPさんにはとっても多いです。

 

ですが自律神経の仕組みを知って、
それを自分の人生のチカラとして生かす技術を持つ。

 

すると、割とどこでも働けるようになったりするんですよね。

 

働く現場ってなにも問題が起こらないってことはあり得ないですから。

 

必ず問題が起こるのが人と人が集まる現場ですよね。

 

 

 

というところで2つ目のプロダクトアウトのパターンでいく方は

 

自分のレジリエンスをあげていくという方向に意識を向けた方が
ラクにいけるんじゃないかなってことです。

 

 

人がよくて

メンバーの雰囲気がよくて

働きやすい現場というのは

現実にあります💖

 

 

セッションでは

そういうお話もかなりよく聞きます。

 

あきらめずに

雰囲気のよい職場を探し

そこではエネルギーを温存して

それ以外の時間をつかって

人におもんばかることなく

ご自身の表現のエネルギーを

思い切り花開かせ

それをどんどん発表していく。

 

 

ゴッホや

モーツアルトがやりたくてもできなかった

発表のプラットフォームがざくざくある、という状況を

謳歌し

そこで完全に同じエネルギーで繋がれる

類友との世界を展開する。

それも、すばらしいことですよね!

 

 

 

今日もお読みくださりありがとうございます!

 

 

 

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