香川県・丸亀市の猪熊弦一郎現代美術館に来ています。

カフェの前の風景。奥の壁には水が流れています。
流水音で癒されます。
さて、猪熊弦一郎さんてね、
なんていうか、
ひとりの人が書いたとは思えない、
様々なタッチの作品群なんですよ。
以下すべて猪熊弦一郎さんの作品です。
猪熊弦一郎(1902-1993)は香川県で生まれ少年時代を過ごし、その後は、東京、パリ、ニューヨークと移り住み、さらに晩年は東京とハワイを行き来して作品を制作しました。このように生活拠点を移るごとに猪熊の心は新しい物事に惹き付けられ、それにともなって作品の描かれ方や選ばれるモチーフも、本当に一人の画家によるものだろうかと驚くほど、一定の型にとどまらずどんどん変化し続けました。生涯をとおして画風が多彩に変化していった点は、猪熊弦一郎の70余年に及ぶ画業における大きな特徴のひとつです。
「絵描きには定年がない。死ぬまで未知のものに向かって走り続ける。それが画家の宿命というものだ。*1」という言葉の通り、常に新しい環境に自身をおくことや、自分にしか描けない未知の美しさや新しさを追い求めて果敢に挑戦し、生涯うまずたゆまず描き続けた猪熊の姿勢は、作品を見る私たちにも勇気を与えてくれます。
(美術館HPより)
こんなふうに書くのはもしかしたら不謹慎なんだと思うのですが、
ピカソ風、マティス風、セザンヌ風、ザオ・ウーキー風
それがパクリだとかそういうことではなくて、
作品にこもる魂はとてもオリジナルなのですが、
そういう様々なアーティストが長い時間をかけて習得しているタッチや進入角度みたいなものににサクッと同化できる、
自分の作風の角度を変えられることって
驚愕です。
線に重大な関心がある画家、
面を主体にとらえている画家、
人には認知特性というものがあり、
それは生まれてからほぼ変わりません。
足が早い、
とか
漢字を覚えるのが早い、
とか
人の顔を覚えるのが得意とか苦手、
とか
そういうものって人生のあるときにぱたっと変わったりしないじゃないですか。
そういうひとの認知の特性もふみこえて、
画風を変える画家さん、猪熊弦一郎さん。
この人は宇宙人のようだと感じました。
自分が世界を見ている角度を定点でなく、
どんどん変えていける作家さん。
一生をとおして一度も作風が変わらない人は珍しいと思いますが、
この方のように「自由自在」に変われるのも、相当珍しいかもしれません。
変化、ということに対して
なんの恐れもなかったし、
むしろそれを楽しんで、
周りがいつも驚くのもえへへって舌を出しながら、
いろいろな角度でご自分を表現していたのでしょう。
展示替えがあるたびに訪れたいくらいです。
3階のカフェも素敵な空間でした。










