こんにちは。
Rinkara~きものってこんなに楽しい の皆川公美子です。
お正月は、アンティーク着物もいいなあ・・・
となんとなく思ったりして。

アンティーク着物、とリサイクル着物って
どちらも洋服でいう「ユーズド」だよね。
何か違うの?
とネットで着物お買いものをはじめた当初思いました。
第2次世界大戦より前のものをアンティーク、
大戦以降のものをリサイクル、と呼ぶことで
同じユーズドでもちょっと価値観が違うよ、
ということみたいです
。アンティーク着物のイメージといったら
こんな感じでしょうか。

(別冊太陽 「昔きものと遊ぶ」 平凡社 2001年9月24日刊 )
まず色が派手。
そして柄オン柄。
半衿は色柄、(真っ白でなく)
そして太く出す。
帯締め、太め。
でなければ帯留が大きめ。
というのが「アンティーク」というときの
私のガイドラインです。(笑)

(別冊太陽 「昔きものを楽しむ」 平凡社 2000年11月25日刊 )
私が着物を着始めたのは、祖母の影響でした。
祖母の時代(大正がメイン)の着物は
それがそのままアンティークなので、
私はアンティーク着物から入った、ということなのかもしれません。

そう自分で思っていたわけではないのですけれど。(笑)
いわゆる昔きもの、は染めかな、と思うところでも
図案を塗りつぶす感覚で刺繍が入っていたり、
それはもう、手のかかり方が尋常じゃないですよね。
今とは生活の時間の流れ方が違った時代。
暮らしのタイム感が違うのだろうなあと感じます。
祖母のお母さんは、たいそう刺繍が好きな人だったらしく、
新しい羽織なんかができると、
すぐ刺繍屋さんへ飛んでいって、刺繍を入れてもらう、
という感じだったと、生前祖母は話していました。
これは祖母の振袖です。↓

花びらや葉っぱが刺繍で表現されているのが
ご覧いただけるでしょうか。
これも祖母の振袖。
あのころ、黒地の振袖、はやったみたいです。(^-^)


いろいろ写真を見ていたら、
ちょっと前の樹木希林さんと娘の
也哉子さん、そして子どもたちの写真が載っていました。
お父様のもっくんが
「あんまり赤い着物じゃないほうがいいですね」
と言ったので、このようになったようです
、

(別冊太陽 「昔きものと遊ぶ」 平凡社 2001年9月24日刊 よりお借りしました)
すてきな写真だなあ~と思います。
このような写真を撮影する場合、
プロの着付け師が入り、「完璧
」にきれいな着付けをして差し上げて、
それを撮影する、というのが普通です。
けれど、希林さんの着物は胸が少しはだけ、
胸元の合わせにはシワがあります。
帯締めは帯の中心ではなくずいぶん下のほうですし、
也哉子さんのきものに至っては
おはしょりがぐしゃぐしゃです

着物をシワなく見せるために、
ワタやタオルをたくさんいれて、身体の凹部分を
ふくらませる技術を「補正」と言いますが、
希林さんも也哉子さんも補正を入れている気配が
ありません。
でも私、心から
この写真をいいなあ
と思います。
希林さんはきっと、
「この撮影は自分たちで着てから行くからね」
と打ち合わせのとき、おっしゃったのだろうなあ~。
着付け師が仕事として着つけるキレイな着付けもいいけれど、
今回はそれじゃなくて
家族が「服」として着物を着ている、
そういう写真を撮りたかったのだろうなあ。
そう、着物を見せるのじゃなくて、
着物を着ている人、
もっと言えば「家族の生き様」
みたいなものを
見てほしかったんだろうなあ。
と私は勝手に想像しています
希林さんの言葉
私は偽物(にせもの)が好きです。
蕭白の屏風だって秋野不矩さんの絵だって、
とても本物を独り占めにすることはできません。
私の着物を見て、クリエイティブだといってくれた
人が居ました。ただ勿体なかっただけなんだけども。
創造の「創」の字は「つくる」ですが、
傷(きず)という意味も持ってるって、
別の人がいってました。
私のは・・・ただの傷(きず)です。
かっこええ。(^-^)