※菊池旅館は閉業しています
前森温泉「清流」を出た後は、久しぶりに鳴子温泉エリアへ。
山形県側から一番近い、中山平温泉の宿へ向かう。
中山平温泉は今までいくつかの宿に泊まったり立寄って来た。
たとえば猫に入浴料を支払った
「レストハウス星沼」はあれから廃業してしまったらしく、徐々に立寄れる宿が減ってきている温泉地でもある。
中山平温泉と言えば日本を代表するヌルトロ湯で有名だが、源泉的にはそこまでヌルトロでない比較的あっさりとした単純温泉系の源泉も出る。
実際名湯の多い単純温泉、今回はそちら系にしてみよう。
そんな単純温泉系の源泉を使用している宿の中から、湯治宿としてシブい存在感を放つ「菊地旅館」に立寄ってみた。
国道47号からJR陸羽東線を越えたエリアにある宿である。
着いた時刻は16時半を回っていた。
11月だともうそろそろ日が落ち始める頃だ。
玄関の前に源泉の湧出地と思われるところがある。
こちらの宿、自家源泉として3本の源泉を所有しているとのこと。
現在実際に利用しているのは1本である。
中山平温泉 菊地旅館
案内を乞うと、ご主人が快く迎えてくれた。
立寄り入浴料は550円。
素泊まり(自炊)で宿泊もできるようである。
一人で切り盛りするご主人は足のケガをかなり長期にわたって患っておられ(2016年1月から)、このときも浴場は小さい方(女湯)しか用意できないとのこと。
2浴槽ある男湯にも入りたかったが仕方ない。
ではある意味レアな女湯へ。
ドアがトイレみたいだが、気にしない![]()
このときのお客はぼくだけだったみたいで、終始独り占めで入ることができた。
女湯を使用する場合は基本的に男女を問わず貸切状態にて使用しているようであり、先客がいると待つことになるようだ。
頼もしい源泉使用状況の貼り紙。
中山平のヌルトロ系の湯は源泉温度が高いが単純温泉系はそれほどでもないため、完全かけ流しも普通に実現できるのだろう。
では浴場内へ。
浴場も浴槽も小さい。
でもその小さいのがイイね~![]()
2人ぐらいまでの小ぶりの浴槽にはほぼ無色透明な湯が溢れている。
洗い場も狭く、カランは1組のみ。
赤い蛇口から源泉は出たが、すぐそばが浴槽なので、皆さん浴槽から湯を汲むだろう。
源泉名は「高砂湯」。
源泉温度59.1度、pH7.8の単純温泉。
蒸発残留物は0.3716g/kg、溶存物質総量は0.5037g/kg。
硫酸イオン9.1mgに比べ、炭酸水素イオンが179.0mgある重曹泉系の単純温泉。
それよりも目立つ数値が、メタケイ酸の235.3mg。
源泉温度は高めだが、先述通り加水することなく完全かけ流しで使用している。
浴槽が小さいため、大人一人が入浴するとオーバーフローで床が洪水状態に![]()
贅沢なひと時である。
僅かにアブラ臭があり、僅かにアブラ味もある。
湯の道筋が見えない↑ので、上から覗き込んだ。
ゆっくりと形成されたっぽい析出物が認められる。
湯の中には茶色っぽい小さな湯の花が舞っていた。
しっかりとしたスベスベ感がある。
ヌルトロ系の中山平ほど派手さはないが、やはりよい湯だ~![]()
まさに湯治向けの湯。
浴後はご主人に引き留められ、囲炉裏のある居間でお茶をいただいた。
足を悪くされてたためお茶をひっくり返してしまわれた。
こちらが恐縮していても、こぼれたお茶を拭きつつお茶をいれなおしつつ、まあ源泉の話を聞いていけとばかり帰してくれない(^^ゞ
湯マニアの方々が皆同じ歓待を受けたと思われ、こうなればぼくも腰を据えてお話をうかがった。
資料のごく一部↑。
中山平温泉を中心とした貴重な鳴子の源泉話(個別の宿の話)の数々だった。
そんな様々なお話を聞きたい方、資料を見たい方は、時間を作ってぜひこちらの宿へ![]()
中山平温泉 菊地旅館 ※菊池旅館は閉業しています
宮城県大崎市鳴子温泉字星沼54-1
0229-87-2420
立寄り入浴料 550円 (10~20時・要確認)
<源泉:高砂湯>
単純温泉 (低張性・弱アルカリ性・高温泉)
59.1度
pH7.8
蒸発残留物 0.3716g/kg
溶存物質総量 0.5037g/kg
ほぼ無色透明
微アブラ臭あり
微アブラ味あり
茶色っぽい小さな湯の花あり
しっかりとしたスベスベ感あり
完全かけ流し
2017年11月入湯
※数値はH21の分析表より





















