出水市の湯川内温泉から45分ほどかけ、薩摩郡さつま町に移動。
次の目的地は紫尾温泉。
しび温泉と読む。
車は紫尾温泉が全体で管理する共用の駐車場にとめた。
住宅地のような並びが温泉街。
あっという間に通り抜けてしまうような小さな温泉地だが、その湯は古くから人を惹きつけてきた。
近くに長い歴史を持つ紫尾神社があり、その拝殿の下から源泉が湧いているという。
神の湯と名付けずして、何と名付けよう。
その神の湯を引く共同浴場「神の湯ふれあい館」があるが、今回は詰め込み行程のためこちらの浴場はスルー。
ただしこちらの名産、名物は確認したい。
「あおし柿」なるものがあった。
そのままだと食べられない渋柿を、紫尾温泉に20時間浸けることで、甘く変わるのだそうだ。
実際試食させてもらったが(写真撮り忘れた)、確かに甘い、美味しい![]()
なぜそうなるかは確認してないが、神のなせる業ということにしておこう![]()
思い付きでお土産に買ったのが、つるだ煎餅。
さつま町ながら正確には紫尾エリアのものではないのだが、これが非常に美味しかった。
これで190円だったので、もっとたくさん買っておけばよかった。
煎餅のトッピング?が色々で、元の煎餅も美味しい上にアクセントが効いて楽しめるんですわ。
再訪したら大量に買うぞ!
さて、温泉の話へ。
紫尾温泉には宿はいくつかあるのだが、今回の目的地は「旅籠しび荘」。
ちなみにもう一つ向かった宿は臨時休業でフラれた。
しび荘は、件の共同浴場の向かいにある。
さらにしび荘は共同浴場に引かれている「神の湯」も使用している他、自家源泉も持っている宿なのだ![]()
紫尾温泉 旅籠しび荘
落ち着いた佇まいの宿に着いたのは10時半過ぎ。
立寄り入浴は年中無休で朝8時から21時まで対応しているというから頼もしい。
小柄で上品な女将さんが迎えてくれた。
料金は300円。
すでに申し訳ないぐらい安いな~と思う![]()
館内は適度にオシャレで、適度に家庭的で、実に落ち着く雰囲気。
湯に入る前から宿泊もしたくなってしまった。
浴場は本館から渡り廊下を進んだ先にある。
男女別の内湯の他、貸切使用の露天風呂が1つ。
完全に独り占めにて入浴できそうだ。
それでは浴場内へ。
美しい楕円の浴槽と、長方形の浴槽の2つがあり、楕円が配湯の「神の湯」、奥の長方形が自家源泉の浴槽。
観葉植物が置かれた浴場は陽の光がしっかりと入って明るい。
洗い場はカラン&シャワーが4組。
出るのは源泉ではなく、真湯。
奥に見える正方形の浴槽は水風呂なんだろうけど、この日は空だった。
それでは壁側の長方形の浴槽から。
珍しいぐらいに長細い浴槽は、3~4人ぐらいなら入れるか。
淡く白緑色にやや濁りの源泉は、自家源泉「紫尾2号」。
「下の湯」とも呼ばれるようだ。
湧出量は不明だが、敷地内で自噴しているらしい。
ちなみに自家源泉なので、この湯にはここ「しび荘」でしか入ることはできない。
源泉温度42.5度、pH9.1のアルカリ性単純硫黄温泉が、完全かけ流しにて使用されている。
成分総計は0.3488g/kg。
硫化水素イオンが8.7mg、チオ硫酸イオンが6.5mgゆえ(遊離硫化水素は無し)、総硫黄は12.457mg。
しっかりとした硫黄泉である。
湯口は何とも地味だが、源泉は少し焦げ系のニュアンスもあるタマゴ臭があり、しっかりとしたタマゴ味が素晴らしい![]()
拙顔が白く飛んでいるがどうでもいいことだ。
浴感も素晴らしく、トロみを帯びたツルスベ感がある![]()
浴槽で体感的には40度弱のぬる湯。
アルカリ性の硫黄泉であり、炭酸水素イオンも131.4mgと総計から考えると十分な量がありつつ、トロ指数の炭酸イオンが36.1mg。
見た目こそ少し違うが、白木川内温泉に通じる極上湯だ![]()
それではもう一つの楕円の浴槽へ。
うぅ、美しい![]()
青森の新屋温泉を思い出させるエメラルドグリーン系の色と浴槽の雰囲気だ(小さいけど)。
鹿児島の温泉を調べているとき、この浴槽写真を見た瞬間に「ここは決定!」と特記したことを思い出す。
もちろん完全かけ流し。
小タイル浴槽からザンザンと源泉が溢れ出ている。
浴槽で美しい淡黄緑色透明の湯が、神社の下で湧く配湯で、通称「神の湯」、源泉名「紫尾1号」。
源泉温度50.3度、pH9.4のアルカリ性単純硫黄温泉。
成分総計は0.3703g/kg。
硫化水素イオンが13.1mg、チオ硫酸イオンが3.2mg(遊離硫化水素は無し)なので、総硫黄が14.5374mg。
やはりなかなかしっかりとした硫黄泉である。
ライオン湯口からでる源泉は、同じくタマゴ臭としっかりとしたタマゴ味がある。
温度は浴槽内で42度ぐらいと、自家源泉の浴槽よりかは熱め。
だが心地よい温度になっており、何とも贅沢な2浴槽。
浴感も実に素晴らしいトロスベ具合![]()
こちらの源泉は炭酸イオンが46.8mgもあり、トロってくれと言わんばかり![]()
灰色の綿っぽい湯の花も観察できた。
ちょっと色が飛び気味の写真↑で失礼。
ここも極上の湯であり、すでに鹿児島の温泉の魅力に憑りつかれている状況となった![]()
すっかり満足していたが、一応露天風呂も確認しよう。
露天風呂へ行くには着衣をする必要がある。
ん、どうやら掃除中とのこと。
湯が張ってなかった。
露天風呂は入れなかったが、内湯の2浴槽ですでに大満足。
女将さんにたっぷりお礼を言って宿を後にした。
紫尾温泉 旅籠しび荘
鹿児島県薩摩郡さつま町紫尾2165
099-659-8975
立寄り入浴 300円
<源泉:紫尾1号>
アルカリ性単純硫黄温泉(アルカリ性・低張性・高温泉)
50.3度
pH9.4
成分総計 0.370.g/kg
<源泉:紫尾2号>
アルカリ性単純硫黄温泉(アルカリ性・低張性・高温泉)
42.5度
pH9.1
成分総計 0.3488g/kg
<自家源泉=紫尾2号>
淡白緑色やや濁り
微焦げタマゴ臭あり
しっかりとしたタマゴ味あり
トロみを帯びたツルスベ感あり
完全かけ流し
<神の湯=紫尾1号>
淡黄緑色透明
タマゴ臭あり
しっかりとしたタマゴ味あり
トロみを帯びたツルスベ感あり
灰色の綿状湯の花あり
完全かけ流し
2017年10月入湯
※数値はH23、29の分析表より




























