2015年末の諏訪のハシゴ湯シリーズ、再び。
ラーメンを食べた後は、そこからも近い共同浴場、高木温泉へ向かうことにする。
ここからは諏訪郡下諏訪町となり、下諏訪温泉エリアとなる。
高木温泉は一般入浴の場合、基本的には事前に指定の店で入浴券を買っておいた方がよい…場所も確認できるし![]()
ぼくは指定店の一つ、長崎酒店にて購入。
なかなか美味しそうな酒が並んでいたが、その誘惑は断ち切った![]()
高木温泉、ここから直線距離はそれほど遠くないが、行き方がちょっとややこしい。
なお高木温泉には駐車場はない。
住宅地の中の目的地へ到達。
外側からは温泉施設とはわかりにくい。
せいぜい集会所といった感じだ。
ただし看板がしっかり掲げてあった。
下諏訪温泉 高木温泉
実際に集会施設も兼ねている。
極めて組合員専用(ジモ専)的な性格が強いが、一般客も受け入れている。
入浴料は250円。
受付は無人なので先のチケットが必要となるが、小銭が用意できればその必要はない。
中に重厚な看板が掲げてあった。
下にある貼り紙が多いのも共同浴場らしい。
浴場は男女別に内湯が1つずつ。
それでは浴場へ。
脱衣所は広い。
先客は一人。
程なく貸切状態となった。
その脱衣棚に貼られている紙。
そう、赤字なのだ。
そしてこの赤字がかさみ、ついに今年(2016年)いっぱいで閉鎖することが先日決まってしまった![]()
訪れたときは無論そんなことは決まっておらず、図らずとも上諏訪の衣温泉に続き惜別入湯となってしまったのである。
浴場入口の上にある高木温泉加入者の人数が少ないので、訪れたときにも危機感を感じたことは覚えている。
それでは浴場内へ。
真ん中の丸い浴槽を囲むように三方が洗い場となっている。
ご覧の通り洗い場もスッキリ、シャワーもない。
そして桶も無いのだ。
ここは桶持参が必須な浴場なのである。
ぼくもかけ湯用の簡易桶をもちろん持参した。
源泉は見ての通り、上方から送られてくる。
上空からパイプが伸びて、浴場・浴槽のど真ん中に供給する方式はなかなか珍しいのではないか。
改めて浴槽を。
床下を通すよりかは、こちらの方がメンテナンスは楽ということか。
いずれにしても、ダイレクトに源泉が供給される仕組みだ。
ちなみにカランからも源泉が出る。
目立つのが床の赤茶色の沈着。
床の微妙な角度なのだろうか、沈着の道が数本できており、それが浴場のユニークな表情になっている。
沈着があるということは、もちろんしっかりかけ流し。
加水しているようにも見えないので、完全かけ流しであろう。
投入量も多く、オーバーフローもざんざんとある。
使用される源泉は、高木南源湯。
源泉温度53.度、pH8.31、成分総計0.5307g/kgの単純温泉。
ただし、実際は他の源泉もブレンドしているようなのだが、詳細は分からなかった。
浴槽内ではやや熱めで、44~45度はあったと思われる。
湯温は常時熱めらしく、先日訪れた湯友によると、子供も平気で入っていたそうだ。
こういうところで湯育されるのは羨ましい。
無色透明。
ほぼ無臭だが、ごくごく僅かに金気臭を感じたかも。
上記の上からのパイプで2方から湯口に投入されているが、それは湯口台の増設された部分。
元はその下にある穴から出ていたのであろう。
源泉はほぼ無味だったが、ごく僅かに鉄っぽさの風味があった気もした。
いずれにせよサラッとしつつもバランスのよい、弱アルカリ性の単純温泉である。
スベスベ感があった。
僅かにキシキシ感もあり、その割合は9:1ぐらいか。
硫酸イオンと炭酸水素イオンはそれぞれ78.6mgと64.1mgで、低めのバランス。
メタケイ酸は76.6mgと規定値を越えている。
小さな茶色の湯の花が、特に湯口の周りで多く観察された。
風情たっぷり、湯もクセはないがしっかり温まり、日常的に入るには理想的な源泉だ。
広く家庭などに供給されているからかもしれないが、観光客としては外来でこの湯に入れなくなるのは実に寂しい。
未湯の方は2016年いっぱいで廃業なので、ぜひ訪れてみてください。
その際は桶をお忘れなく。
下諏訪温泉 高木温泉 ※2017年初頭で廃業しました
長野県諏訪郡下諏訪町高木
入浴料 250円
※2016年末で閉鎖予定
<源泉:高木南源湯>
単純温泉(弱アルカリ性・低張性・高温泉)
53℃
pH8.31
成分総計 0.5307g/kg
無色透明
ほぼ無臭~微々金気臭
ほば無味~微々鉄味
スベスベ感と僅かなキシキシ感あり
小さな茶色の湯の花あり
赤茶色の沈着あり
完全かけ流し
2015年12月入湯
※数値はH21の分析表より



















