創業は明治10年という、歴史のある宿である。

建物はもちろんリニューアルされているが、それでも歴史のある旅館のイメージはしっかり受け継がれている。
七沢温泉 「中屋旅館」
ガラス引き戸にペンキ文字での旅館名はやっぱりグッとくる

ロビーのようなところは見当たらず、上り框がそのまま廊下になっていた。
通常の立寄り入浴料はここも1000円。
もちろん件の手形が使える。
この上り框の廊下は広いが、基本的に館内の廊下は古い建物のままのためか、なかなか狭い。

それも風情というものだ
浴場は男女別の内湯と露天風呂がある。
内湯と露天風呂は離れたところにあり、着衣状態でないと移動できない。
宿の売りは大きな露天風呂のようだが、湯ヲタ的にまず向かうは、もちろん内湯である

かなり地味な感じである内湯。
終始貸切状態で入ることができた。
棚や篭はご覧の通りの数だが、浴場の規模的にはそこまではない。

湯気が篭っていて鮮明な写真が撮れなかったが、ご覧の通りの美しいカーブと色合いを持つ魅力的なタイル浴槽と、その規模には十分見合った洗い場が確保されている。

浴槽自体は3人ぐらい入れそうな広さだが、ご覧の通り深い部分と浅い部分があって、実際は2人でいっぱいだろう。
投じられている源泉だが、昭和47年の分析表はあるものの、温泉台帳に登録されてないため、○○号源泉みたいな名前はなく、七沢温泉とだけになっていた。
よって以下に出てくる数値は昭和47年の分析値である。

湯は無色透明。
地下25mから湧出する源泉温度19.6度のその源泉を加温して循環使用。
↑の湯口からはかなり勢いよく湯が出ているが、浴槽内その下の腰掛状になったところから吸い込まれていた。
消毒の塩素臭などはしないのが嬉しい。
ちなみに遊離成分のメタケイ酸と陰イオンのケイ酸の合計値が50mgを越えて、温泉法の温泉となっている。
この辺は七沢荘と同じような感じだ。
ちなみにpHは9.7となかなか高いアルカリ性である。
やはり強いツルスベ感が心地よい
炭酸イオンはこちらもしっかり、36.51mgほどある。
成分総計は0.2338g/kg。
さて、湯口はここだけではない。
反対側には蛇口が2つついている。

この右側を捻ると、おお非加熱の源泉そのままが出てきた
源泉状態で仄かなタマゴ臭と仄かなタマゴ味、そして甘味が感じられた
どうせなら一瞬でも完全かけ流し状態にしたい…と言うわけで、浴槽内の吸込み口に桶をかぶせてみた。
おお、すると徐々にメイン湯口からの湯は出なくなり、次第にオーバーフローが
しかし循環装置は何か音を立ててるし、湯が冷めてしまうので、一瞬だけの楽しみにした。
マネはしないでくださいね

自家源泉は内湯で楽しめたので、一応露天風呂にも行ってみよう。

写真に写ってないが、浴槽に立つ竹の上には大きな赤い笠が掲げられており、少しの雨ならしのげるようになっている。
源泉の湧出量は18.7リットル/分ということもあってか、内湯に比べれば広いものの、キャパは数人ぐらいであろう。

源泉の風味をしっかり味わうなら、やはり内湯の浴槽蛇口を目指そう

こちらでもツルスベ感は味わえた。
露天でも消毒臭は感じなかったのは評価できる点である。
七沢温泉、まだ続く。
七沢温泉 「中屋旅館」
神奈川県厚木市七沢2750
046-248-0008
立寄り入浴料1000円(あつぎ温泉パラダイスの手形使用)
<源泉:七沢温泉>
温泉法の温泉(メタケイ酸の合計値)
19.6度
pH 9.7
成分総計 0.2338g/kg
無色透明
源泉で微タマゴ臭あり
源泉で微タマゴ味と微甘味あり
強いツルスベ感あり
加温・循環
内湯は非加熱源泉セルフ投入可能
2015年1月入湯
※数値はS47年の分析書より










