黒石市の温湯温泉は、湯治宿が多く残る、古きよき温泉文化を伝える貴重な温泉地。
内湯を持たない宿が多く、湯治客は外湯=共同湯へ通いながら湯治をする。
このスタイルを主とする温泉街は今ではほとんどなくなってしまい、ぼくが行ったことがあるのは山口の俵山温泉ぐらいだ。
このスタイルの湯治宿のことを客舎と呼ぶことがあり、今回訪れた温湯温泉の宿もその名は「利兵衛客舎」。

湯治宿というよりかは、ちょっと古びた(失礼)アパートみたいな外観。
しかも客舎と名乗りながら、こちらは内湯がある。
共同源泉からの配湯なのだが、なかなか湯の評判が高いので訪れることにした。
温湯温泉 「利兵衛客舎」

立寄りができるのか不安だったが、このときは大丈夫だった。
入浴料は200円。

館内は気負いの無い普通な装いが、何とも実に落ち着く感じ
そういえば「利兵衛客舎」の看板の下に民宿とあるし。
さて、一つだけの浴場は全然古びておらず、さっぱりキレイ。
こじんまりとしているが、それが何とも嬉しいのだ
そして浴場内にこもっていた香りは心地よい程度のアブラ臭
…ただし湯気抜き換気のために窓を開けたら、アブラ臭自体はかなり淡くなってしまったが。
シンプルな浴槽は2~3人でいっぱいなる大きさ。
注がれる源泉は共同配湯の「温湯長漕源泉」。
源泉温度51.5度、pH7.9、成分総計1.592g/kgの、ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉。
無色透明な湯が完全かけ流しにて使用されている。
洗い場はカラン&シャワーが二人分。
そして浴槽の壁に浮き出る湯口は、何ともイケメンのライオン湯口

横の定規がなぜ置いてあるのか不明なので気にしないでください(^_^;)
決して投入量は多くないが、浴槽が小さく、おそらく前の利用からかなり時間が経っているので鮮度ば抜群
湯には仄かに焦げた硫黄臭と、ほんの僅かなアブラ臭がある。
淡い塩ダシ味が美味しい。
浴感はキシ8・スベ2ぐらい。
硫酸イオンが239.3mg、炭酸水素イオンが160.6mgという内容。
パッと見は地味ながら、湯は新鮮で、源泉の魅力がしっかり味わえる。
気に入った!
利兵衛客舎の向かいにある、実にシブい建物の飯塚旅館にも立ち寄りたかったが、忌中で臨時休業だった。
…ご愁傷様でした(。-人-。)
次回はぜひ立寄らせていただきます。
温湯温泉 「利兵衛客舎」
青森県黒石市温湯鶴泉43-2
0172-54-8417
立寄り入浴料 200円
<源泉:温湯長漕源泉>
ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)
51.5度
pH7.9
成分総計 1.592g/kg
268リットル/分(動力揚湯)
無色透明
僅かに焦げた硫黄臭あり
微々アブラ臭あり
淡塩ダシ味
スベキシ感あり
完全かけ流し
2014年8月入湯
※数値はH20の分析書より




