山口露天風呂 、上の湯 、河原の湯 と四万温泉の共同湯を巡っていたが、後1つの御夢想の湯には間に合いそうもなくなってしまった。
ならばやっぱり四万温泉の顔とも言える、「積善館 」に行こう!
積善館
四万温泉には泊まってみたい宿がたくさんある。
湯マニア的には足元湧出の湯がある宿ももちろんその1つだが、やはり有形文化財にも指定されているここ、「積善館」もそうだ。
赤い橋に一歩踏み込めば、そこからはどこを向いて写真を撮っても絵になってしまう素晴らしさ。
川をまたぐ「廊下橋」も文化財だ。
この彩のバランスはどうだ。
色々見物したいが時間もないため湯へ行こう。
立ち寄り入浴は1000円。
これで「元禄の湯」と混浴の「岩風呂」に入ることができる。
まずはやっぱり「元禄の湯」へ。
手前の飲泉処で湯を味わっていると、浴衣を着た男女二人組と遭遇。
お、ぼくが日本一の温泉道夫婦(?)と思う、F夫妻だ。
しばし立ち話。
今宵は積善館に泊まるとのこと。
羨ましい~!
元禄の湯
よい浴場は扉を開けた瞬間に驚きがある。
「開けたら湯」。
規模の大小はあれど、この形で裏切られたことはない。
そう、脱衣場の仕切りなどはなく、浴場がすべてなのである。
あまりに有名な昭和5年に建てたれた大正ロマネスク仕様の浴室は、やはりありそうでなかなか無い光景。
なぜ5つの浴槽が並べてあるのか。
整然と「湯が迎えてくれる」景色は、それだけで感動だ。
それぞれの浴槽は基本は底から湯を入れ、カランからは熱い湯を自由に調整できるようになっている。
もちろん完全かけ流し。
ゆえに浴槽の温度は微妙に違い、好みの温度を選べるようになっている。
源泉は建物の前に流れる新湯川の川底から自然湧出しているとのこと。
平均で78度(サイトより・分析表では62.9度)の高温の湯を熱交換などで温度を下げるため、加水せずそのまま浴槽に流し込んでいる。
無色透明のナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉は石膏臭と微塩味がする。
茶色や黒色の湯の花が舞い、パリっとしてビシっとキマる、これぞ硫酸塩泉的な素晴らしい湯。
浴場の脇には「蒸し湯」がある。
タイル張りの寝椅子に座りながら蒸される仕組み。
一般的なサウナのような高温ではないため、かなり時間がかかりそう。
試してみたものの、蒸されるまでの時間が足りなかった…残念。
温泉文化遺産的な「元禄の湯」。
もう一枚、写真を載せておこう。
岩風呂
続いて本館の中にある、積善館唯一の混浴浴場、岩風呂へ。
ここは貸切状態で入れた。
源泉は同じ「明治の湯」。
中で仕切られているものの、どちらも適温。
景色は普通だが、四万の湯を堪能できるということでは値打ちある。
四万の病に効くという四万温泉。
こんな宿に泊まりながらゆっくり湯治したいものだ。
積善館
群馬県吾妻郡中之条町四万温泉
TEL 0279(64)2101
立ち寄り入湯料 1000円
ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉(低張性・中性・高温泉)
62.9度
pH6.74
成分総計2.09g/kg
900リットル/分(自然湧出)
無色透明
茶色や黒色の湯の花あり
石膏臭
淡塩味
完全かけ流し







