岡田茉莉子主演の映画「秋津温泉」の舞台となり全国に知られたのが奥津温泉。
ぼくはこの映画を見てないが、親の認識はそうであった。
美作三湯の一つでもある(ほかは湯郷温泉・湯原温泉)。
今回はその奥津温泉の表玄関とも言える老舗旅館「奥津荘 」に運良く宿泊することができた。
「奥津荘」は立派な木造建築、棟方志巧ゆかりの宿などでも有名だが、温泉マニアの間では奇跡の足元湧出浴槽「鍵湯」の名が轟いている。
チェックインのタイミングでは鍵湯は男性用だったので、さっそく向かった。
この赤い階段を下りた手前右側が鍵湯だ。
よい湯は下にあることが多い。
当たり前だ。湧出場所に近いわけだから。
階段を降り始めるとすぐに「鍵湯の噺」が掲げてあった。
津山藩主の森忠正がこの湯に番人をつけて鍵を預けたことから「鍵湯」と名づけられたとのこと。
さて、その浴槽は入り口から石段をさらに降りてアプローチ。
昼間だがほの暗いのもよい雰囲気。
写真は撮りにくかったけど。
浴槽内は岩でごつごつしており、その間からぶくぶくと湧出しているポイントを発見!
これぞ足元湧出~っ!
成分も少ない無色透明無味無臭のあっさりした湯ではあるが、濃さではなく鮮度の重みを感じさせる名湯だ。
源泉温度が42.6度というベスト温度であることが、まさに奇跡!
pH9.2のスベスベ感のあるアルカリ性単純泉で、澄み切った、なんとも張りのある、身体にスッと入ってくる湯。
まさに生まれたばかりの自然の恵みそのままの素晴らしい湯だ。
澄み切った湯がこんこんと溢れてくる美しさを再確認した。
ちなみに源泉は同じだが、他に浴槽が3つある。
120cmの深さがある「立湯」。
ちゃんと足元から湯が出るようになっている。
一番明るい貸切浴場の「川の湯」。
入れる湯を一通り堪能した後は、食事処にて夕食をいただいた。
懐石旅館ではない山里料理と名うってはいたが、なかなかしっかりと仕事がされている、美味しい皿が並んだ。
これが前菜。
真ん中奥の高足の器に入っているものは、穴子の稚魚である。
エクトプラズムみたいな外観なのに、プチプチとしっかりとした存在感。
美味しい!
地酒を頼んだら、ちょっと唸る備前焼で出てきた。
もちろん酒も美味しかったですよ。
これはアマゴの塩焼き。
こちらではヒラメと呼ぶらしい。
創業以来からずっと出しているという、薯用蒸しと強蒸し。
ムカゴって好きなんですわ。
そして追加で頼んだのが鹿刺し。
実に柔らかくてジューシィで、堪能できました。
鹿って生でも焼いても、ホントに美味しいねぇ。
食事を堪能したあとは、部屋に戻り寛ぎつつ、再度風呂巡り。
あ、部屋にあったマッサージチェア、最新式でスゴカッタ…ほぐされまくり。












