冬の寒さが少し和らいだ2月。
行って来ました!豊橋。
豊橋と言えば、2017年にも、牛田さんのコンサートで伺いました。
もう4年も前になるのですね。
大友先生と大阪フィルと、ベートーヴェンの「皇帝」を聴かせていただいたのでした。
そんな事を思い出しながら
豊橋までは、電車で向かいます。
が。
やはり、コロナ禍の中、私にとって電車はキツいです。
消毒の薬で、目が痛くて痛くて堪らなくなります。とにかく目を閉じて堪えます。
だんだん胸もチカチカと痛み始めます。
痛い痛い。もー限界たまらん。
となる頃、豊橋到着。
外に出ると、空気が美味しいです。
ふうう。助かった。
駅で、こちらの「モーモーミルク蒸しパン」をいただきました
美味しかったですー♪
(名前うろ覚えです。ごめんなさい)
駅で牛田さんのファンのお友達と待ち合わせて、タクシーで会場に向かいます。
らいふポートとよはしコンサートホールは、豊橋の駅から車で15分程の所にあります。
入り口にドーン。
フライヤーも、豪華な雰囲気です。
コロナで、最近ほとんどお出かけしていなかったので、
昨年の12月の牛田さんのリサイタル以来のコンサートホールです
プログラム
グリンカ「ルスランとリュドミラ」
ショパン ピアノ協奏曲第一番
ムソルグスキー「展覧会の絵」
指揮 原田慶太楼
ピアノ 牛田智大
読売日本交響楽団
感染症対策で、入り口のところで、スタッフの方に両手にアルコールを吹きかけていただきます。
アルコール過敏症なので、「ひえっ」となりますが、我慢我慢。
(すぐに洗い流しました。ごめんなさい)
今回はSD仕様(ソーシャルディスタンス仕様)ではなく、通常通りに着席します。
最近は、後ろの方が好きなので、後方席にて。
さぁ、始まりました。
指揮の原田さん、
舞台に駆け上がると、すぐに指揮をふりはじめます。
グリンカの「ルスランとリュドミラ」
プーシキン原作のオペラの序曲です。
速いテンポ。
祝祭のような盛り上がりで駆け抜けてゆきます。
指揮が、オーケストラを煽る煽る。
これについてゆく読響、凄いです!
ノリノリの原田さん。
この音楽で、客席がぐぐっと温まってきます。
次はショパンのピアノ協奏曲です。
牛田さんが舞台に登場されます。
黒の蝶ネクタイ。
そして、牛田さん、12月のリサイタルの時よりも一段と痩せられたような??
ああ、私がお菓子でふくふく丸くなってしまっている間に、、(関係ない)
舞台にはまだ、前の曲の熱が残っているように思えます。
この祝祭の雰囲気からの、ショパン?と思ったら
曲が始まった途端に、音色が変化して、
ロシアの熱狂から、ヨーロッパのドイツ?イメージのような、少し鈍色の音色に変わります。
この会場、少し響きが抑え気味です。
その中に、読響のオーケストラの音色がとても美しく聴こえてきます。
ものすごく明快なサウンド。
曲のフレーズが何処で終り、何処で始まるのかが明確に見え、転調による音色の変化が豊かに伝わってくるように思えました。
フレーズとフレーズの間(ま)が、
先生にいつも「ショパンなんだから、その辺りもう少し考えて弾きなさい!!」と叱られる「あの間」が、美しいです
(難しいんだよー
)
牛田さんのピアノが入ります。
今日のピアノは、スタインウェイ。
でも、聴いていた時はヤマハ(の古いピアノ?)と思いました。本当に、ピアノの音色は、いろいろです。
牛田さんの息遣いの感じられる音が、とてもクリアに聴こえてきます。
今日のオーケストラは、とても主張が強いと感じられました。ショパンのピアノ協奏曲は、どちらかというと、ピアノがメイン、オーケストラが伴奏的な感覚だったのですが、
どんどんとオーケストラが主張してきます。
まるでピアノを飲み込もうとでも言わんばかりのオーケストラ。今日のオーケストラは、独特です。(指揮が独特なのでしょうか?)
ショパンのピアノ協奏曲はよく聴きますが、「こんな曲だったかしら?」と思うような音が沢山聴こえてきます。
襲いかかるような音色に、初めは牛田さん、少し弾きにくいかな?とも思ったのですが、
オーケストラとピアノの音色の受け渡しに、
ゾクゾクするような間と繋がりを感じます。
三楽章に入る頃には、すっかりピアノとオーケストラが和解したかのようで、
牛田さんのピアノが生き生きと輝いているように感じました。
面白かった!です。
牛田さん、指揮者の原田さんに促されてアンコールです。
何を弾いてくださるかな?
マズルカでした!
Op.56-3
牛田さんのマズルカ、いつもながら素敵です
若々しいショパンのピアノ協奏曲第一番。
ポーランドからの旅立ちに胸膨らませる若さを感じる曲の後で、
ショパン晩年の哀愁漂うマズルカ。
ショパンの人生の走馬灯を見たかのような、どこか厳粛な気持ちになりました。
この後の、死者を弔うムソルグスキー「展覧会の絵」に繋がるかのような選曲にも(勝手に)思えました。
休憩の後は、ムソルグスキーの「展覧会の絵」
またしても、想像とは違う「展覧会の絵」が展開されてゆきます!
指揮の原田さんは、まるで指揮台で踊っていらっしゃるようです。
ノリノリ。
舞台には張り詰めた緊張感。
そこから生まれる繊細な音色。
名古屋フィルの定期会員になって、
数年になるのですが。
定期会員になるのは、意味があるなぁと思う事があります。
毎月毎月、同じホールで、同じ席で、同じオーケストラのサウンドを聴き続ける。
そうすると、かえって、指揮者の違い、ソリストの違いが見えてくるようになると思えます。
そして、自分の中に「基準の音」が出来てきているのを感じます。(もちろん、私の中の基準の音は、名古屋フィルです)
いろいろなオーケストラを聴く時に、この「基準の音」を元にして、考えるようになっている事に気が付かされます。
残念ながら、来期は種々の事情で、私は定期会員を一時的に辞めてしまったのですが、、
また行けるようになったら、必ず定期会員に復活したいと思っています。
久しぶりのオーケストラの音色。
それも極上の音楽に触れる事が出来て、
胸の中にワクワクと、温かな灯りがともったように感じました。
帰りは、バスで駅まで向かいます。
バス停が分からなくて、スタッフの方には大変お世話になりました。ありがとうございました。
豊橋名物「ヤマサのちくわ」をお土産に、
帰宅したのでありました。
今、コロナ禍の中、緊急事態宣言が出されている中で、演奏会に行くということ。
これについては、本当に、心を乱されるし、悩まされます。
私たちは、緊急事態宣言の下、真逆のメッセージを受け取っていると感じています。
「病気を蔓延させないために、家にいてください。出歩かないでください。人の集まる場所に行かないでください」
「感染症対策をバッチリしています。家から出てきてください。会場にお越しください。沢山の皆様のお越しをお待ちしております」
どっちなん??
出かけたらダメなの?
出かけた方がいいの??
それについては、「自己責任」ということなの?
感染症対策がバッチリなら、感染しないの?
疑問ばかりが浮かびます。
そして、悩みます。
今回も、涙をのんで、おやすみされたファンもいらっしゃいます。
それが、どれほど辛いことか。
会場に行くことは、
もちろん応援になると思います。
同時に、
感染症を予防し、少しでもはやく収束するように
会場にあえて行かない事も、
私は一つの応援の形だと思っています。
音楽家の方の事を思えば会場に向かいたい。
病院の逼迫を知っているからこそ、
本当に移動が必要な人たちが、
人混みの中で移動しなくても良いように
移動を自粛するべきかと考える。
いつも、心が引き裂かれて、
どちらかの気持ちを捻じ曲げて
一つの選択をしてゆきます。
私は、ただ、音楽を聴きたい。それだけなのに。
(覚悟が足りないと言われてしまえば、それまでです)
それでも、会場で聴く音楽は、
とても、尊く、
心に、満ちる喜びを感じます。
音楽は、やっぱり光です。
この光を届けてくださる
音楽家の皆様、スタッフの皆様に
心から感謝をしています。
ありがとうございます。




